Google、「Nexus 7」を国内で発売、16GBモデルが1万9800円
グーグル株式会社は25日、Android 4.1を搭載した7インチ液晶タブレット端末「Nexus 7」の日本国内での発売を発表した。オンラインストアのGoogle Playで注文受付を開始しており、価格は1万9800円(16GBモデル)。家電量販店の店頭でも10月2日から販売を開始する。
Nexus 7は、台湾のASUSTeKが製造する、Google Nexusシリーズ初のタブレット型端末。米国や英国では7月に販売を開始していた。米国などでは8GBモデルと16GBモデルを販売しているが、日本では16GBモデルのみとなる。
7インチ(1280×800ピクセル)のIPS液晶ディスプレイ、クアッドコアのNVIDIA Tegra 3プロセッサー、1.2メガピクセルのフロントカメラを搭載。ワイヤレスは無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)とBluetoothに対応する。内蔵ストレージは16GB、RAMは1GB。本体サイズは198.5×120×10.45mm。重量は340g。
Android 4.1搭載のタブレット端末「Nexus 7」 (C)Google |
●Googleシュミット会長が日本での発売を発表
Googleのエリック・シュミット会長 |
25日には米Google会長のエリック・シュミット氏が来日し、Nexus 7の発表会を開催。シュミット氏は、日本はデバイスや生活におけるサービスに関して最先端にあるとして、「ウォークマンのようなハードウェア革命が第1フェーズ、CDからMP3に移行したようなソフトウェアの変化が第2フェーズだとすると、日本は第3フェーズ、ネットワークやクラウドの時代に入ろうとしている」とコメント。「自宅で見ていた映画の続きをスマートフォンで見るといったことがクラウドによって可能になり、完全にシームレスと言えるまであと一歩のところまで来た。ハードウェア、ソフトウェア、クラウドを組み合わせることで、何ができるのかを示す端末がNexus 7だ」と語った。
GoogleのAndroid製品マネージメントディレクターのヒューゴ・バラ氏は、「Nexus 7は、Googleのアプリが完璧に動作し、Google Playのコンテンツを楽しむのにも最適なタブレット」とコメント。標準ブラウザーとして搭載したChromeや、YouTubeやGoogleマップなどの各種アプリ、HD画質の動画コンテンツ、高度なゲームアプリなどが快適に利用でき、位置情報などに基いてユーザーに必要と思われる情報をカード状に表示する「Google now」や、オフラインでも利用可能になった音声検索など、Android 4.1の新機能も利用できるとした。
コンテンツについては、「日本でもGoogle Playで書籍が購入できるようになりました」として、Google Playで電子書籍販売サービスを開始したことを紹介。Google Playの書籍は、Nexus 7のようなタブレット端末だけでなくPCやスマートフォンからも利用でき、クラウド連携により別の端末で続きを読むといった動作もできる点が特徴だとして、日本でも今後、マンガを含む書籍タイトルを充実させていくと語った。
Nexus 7は既に日本でもGoogle Playで販売を開始しているが、10月2日からはさらにエディオン、ケーズデンキ、コジマ、上新電機、ビックカメラ、ベスト電器、ヨドバシカメラの店頭でも販売を開始する。Nexus 7の端末登録を行ったユーザーを対象に、期間限定でGoogle Playの2000円分のクレジットを提供することや、9月26日からはNexus 7のテレビCMを放送することを紹介し、日本のユーザーにもNexus 7を積極的にアピールしていくとした。
標準ブラウザーにChromeを搭載 | Googleマップのアプリ |
Google Playで電子書籍の購入も可能に | ユーザーに必要と思われる情報を表示する「Google now」 |
量販店店頭でも10月2日から販売 | Google Playの2000円分のクレジットを期間限定で提供 |
関連情報
(三柳 英樹)
2012/9/25 11:26
-ページの先頭へ-