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Google、図書館プロジェクトをめぐる著作権訴訟で米出版社協会と和解


 米Googleと米国出版社協会(AAP)は4日、提携図書館の蔵書をスキャンして検索可能とする「Google Library Project」をめぐる訴訟に和解したと発表した。

 Googleでは、提携する図書館の蔵書をスキャンして「Google Books」で検索可能とする「Google Library Project」を進めているが、この行為が著作権侵害にあたるとして、作家団体(Authors Guild)が2005年に集団訴訟を提起。AAPを代表して大手出版社5社もGoogleを提訴した。

 訴訟については、2008年10月にGoogleとAAP、Authors Guildの間で和解に向けた合意が成立したが、和解案について裁判所の承認が得られなかった。

 今回の和解により、出版社は今後、Googleがデジタル化したデータをGoogle Liberary Projectで利用を認めるか削除するかを、書籍や記事ごとに選択できるようになる。また、デジタル化したデータを、出版社が利用できるオプションも用意される。ユーザーはGoogle Booksで書籍の一部(最大20%まで)を閲覧でき、Google Playを通じて電子書籍として購入することもできる。

 AAPのTom Allen社長兼CEOは、「今回の和解は、著作権者の権利を尊重しながら、コンテンツを発見するための革新的な手段を提供できることを示したものだ」とコメントしている。

 和解のその他の条件については明らかにしておらず、また、今回の和解はAuthors Guildとの訴訟については影響しないとしている。Authors Guildでは今回の和解に対して、「Googleは依然として、許諾を得ずにスキャンした数百万の書籍から利益を得ており、我々の集団訴訟は継続される」とするコメントを発表している。


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(三柳 英樹)

2012/10/5 18:28