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ネットで違法情報を投稿、被疑者の7割「匿名で捕まらないと思った」


 警察庁は11日、インターネット上の違法・有害情報の通報窓口「インターネット・ホットラインセンター」における2012年上半期の通報受理状況を発表した。それによれば、サイト管理者による違法・有害情報の削除率は向上した一方、「特定のサイト」への削除依頼件数が前年比で1割程度に激減していることがわかった。

「特定のサイト管理者」への削除要請が急減

 2012年上半期にセンターが受理した通報は9万9052件(前年同期比1万2852件増)。センターや警察庁がサイト管理者に削除を依頼した違法情報は6887件に上り、うち88.8%が削除された。同様に、違法行為の請負や集団自殺の呼びかけなどの「有害情報」の削除依頼は2515件に上り、うち70.8%が削除された。

 違法情報の削除率は前年同期比で30.9ポイント、有害情報は26.8ポイント上昇した。その要因について警察庁では、「これまで削除依頼にほとんど応じていなかった特定のサイト管理者の削除率が向上したことによる」と説明。なお、「特定のサイト管理者」について警察庁では具体名を公式には明らかにしていないが、新聞報道などによれば「2ちゃんねる」だという。

 この「特定サイトの管理者」に対する削除要請に限ってみてみると、違法情報の削除要請は311件にとどまり、前年同期の3122件の1割程度に急減した。一方で、違法情報の削除率は44.4%と、前年同期比で41.3ポイント上昇している。

被疑者の8割は「初犯」、ネットの匿名性を過信も

 このほか、センターから警察庁への違法情報の通報数は1万725件と、前年同期比で15.4%減少。一方、違法情報を端緒とした検挙数は1988件に上り、前年同期比で40.6%上昇した。

 検挙被疑者の主な傾向としては、初犯者が全体の81.2%を占めたことが挙げられる。犯行動機は「遊び・好奇心」が33.3%、「性的欲求」が31.2%。ネットの匿名性で「捕まらないだろう」と思っていた被疑者が全体の73.9%を占めていたこともわかった。


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(増田 覚)

2012/10/12 13:42