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テレビ周波数帯を利用する「IEEE 802.11af」無線LAN実験、NICTが成功


IEEE 802.11af ドラフト2.0準拠アクセスポイントの内部機構

 独立行政法人情報通信研究機構(NICT)は16日、テレビ放送周波数帯の「ホワイトスペース」を使った高速無線通信規格「IEEE 802.11af」において、同規格のドラフト(暫定)版に準拠したアクセスポイントと端末の開発および実証実験を行い、世界で初めて成功したと発表した。

 ホワイトスペースとは、放送用などにすでに割り当てられている周波数帯でありながら、地理や時間的な条件などを理由に、他の目的にも使用できる周波数帯のこと。IEEE 802.11afは、テレビ向けの周波数帯である470MHz〜710MHzのホワイトスペースで無線LANを利用するための規格で、現在はドラフト2.0の段階にある。2014年の規格策定完了を目指し、標準化作業が行われている。

 NICTが今回発表したのは、「IEEE 802.11af ドラフト2.0版に準拠した『メディアアクセス制御層(MAC)』および『物理層(PHY)』を搭載した、無線LANシステムのアクセスポイントと端末」。NICTが5月24日付けで発表した「ホワイトスペースデータベース」と接続させ、一次利用者に影響を与えない周波数を自動選択して無線通信できることも実証されたという。

 IEEE 802.11afは、一次利用者を干渉から保護することが重要な課題とされる。NICTでは、無線機の小型化・省電力化を進めていくと同時に、総務省の「ホワイトスペース推進会議」での議論進展に合わせた、仕様変更などを提案していく。


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(森田 秀一)

2012/10/16 18:21