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Facebook、利用規約とポリシーの改定案に対するユーザー投票を開始

 米Facebookは現地時間3日、Facebookの利用規約とデータ使用ポリシーの改定案に対するユーザー投票を開始した。投票期間は米国太平洋時間12月10日正午(日本時間12月11日午前5時)まで。

 Facebookでは、11月に利用規約とデータ使用ポリシーの改定案を発表。Facebookでは、サイトガバナンスのプロセスにユーザー投票の仕組みを取り入れてきたが、改定案ではこの仕組みを廃止することを提案。投票システムは、コメントが一定数寄せられた時点で有効になるため、実際にはコメントの質より量を奨励するシステムになっていたため、投票プロセスを廃止して、ユーザーからのフィードバックがより有意義なものとなるようなシステムを提案するとしている。

 Facebookではこの改定案に対して募集した意見について、回答文を発表。改定案に対するコメントの大部分がサイトガバナンスのプロセスに関するもので、ユーザー投票を廃止する代わりに「最高プライバシー責任者に質問する」機能などを提供することで、直接のディスカッションを促進するという提案に、多くのユーザーから賛同の意見が寄せられたとしている。

 また、「系列会社内で情報を共有する」という新しい提案について、詳しい説明が欲しいという意見があったとして、内容を説明。この規定は、ヨーロッパでサービスを提供しているFacebook Irelandや、買収したInstagramといった関連会社との間での情報の共有に関するものだとして、関連会社との情報の共有はすべての適用法に準拠して実施し、ユーザーからの同意が必要な場合にはユーザーから同意を得ることを明確にするため、改定案を修正したという。

 このほか、寄せられたユーザーからの質問に対して、改定案によってもコンテンツの所有権はこれまでと変わらずユーザー側にあり、プライバシーの管理機能については意見を踏まえて説明を追加したこと、広告ポリシーに追加した説明は広告ガイドラインに変更を加えるものではないといった説明をしている。

(三柳 英樹)