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Google、検索ワードの関連情報を表示する「ナレッジグラフ」を日本でも開始
(2012/12/5 18:00)
Googleは5日、ユーザーが入力したキーワードの意味を理解し、そのキーワードに関連する情報を表示する新機能「ナレッジグラフ」の日本語での提供を開始した。英語版では2012年5月に提供を開始しているが、今回、日本語を含む7言語での提供を開始した。ユーザーには順次機能が提供される形で、数日中には全ユーザーが利用可能になる予定。
ナレッジグラフは、現実世界の“モノ”や“モノとモノの間のつながり”を構造化したデータベースにより、検索キーワードに関連する情報を検索結果ページの右側に表示する機能。例えば「ルーブル美術館」と入力した場合には、美術館の外観の写真や場所を示す地図、概要文、営業時間、所蔵品といった情報が表示される。
Googleでは、5億7000万以上の人や場所、物事に関する情報と、180億以上の属性や関連性を含む構造化されたデータベースを構築。このデータベースを利用して、「ルーブル美術館」の場合には美術館に関連する情報、作家の場合であれば作品の一覧といったように、入力されたキーワードのカテゴリーに応じた関連情報を表示する。また、例えば「カサブランカ」といった単語の場合は、映画名と地名の2つの候補があることを表示し、それぞれにふさわしい関連情報を表示するようになっている。
表示する情報は公開されている各種のデータベースや、Wikipediaなどのウェブから構築されており、情報について誤りがある場合にはユーザーがそのことを報告するためのリンクも設けられている。
現時点では、著名人(ミュージシャン、俳優、歴史的人物、スポーツ選手など)、エンターテインメント(映画・テレビ番組、芸術作品など)、場所(有名な建物や観光地、国内外の自治体など)、自然科学(生物や天体、化学物質など)などのキーワードに対応しており、今後カテゴリーを拡充予定。
モバイル版検索にも対応し、スマートフォンやタブレット端末から利用できる。小さい画面サイズの場合には、ナレッジグラフの情報はスワイプ操作で表示するようにするなど、画面サイズに応じて表示方法を変えている。