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2011年度の音声通信、携帯電話の通信回数・通信時間が減少、PHS大幅増

 総務省は10日、2011年度(2011年4月~2012年3月)の固定電話や携帯電話など音声通信の利用状況に関する調査結果を公表した。2011年度の国内総通信回数は1083億9000万回で、前年度から2.0%減少。総通信時間は39億8400万時間で、前年度から3.4%減少した。

 データは、電気通信事業者からの報告をまとめたもので、対象事業者は兼業している事業者も含め、固定系関係13社、移動系関係14社、IP電話関係24社、国際電話関係11社。

 契約数については、固定系(加入電話・ISDN)の契約数が3595万契約(対前年度比9.1%減)、移動系(携帯電話・PHS)が1億3276万契約(同7.7%増)、IP電話の利用番号数が2848万件(同10.4%増)。固定系の減少傾向と、移動系・IP電話の増加傾向が続いている。

 国内通信の回数を発信元別にみると、固定系が350億9000万回(対前年度比8.9%減)、IP電話が121億8000万回(同11.2%増)、携帯電話が591億7000万回(同0.7%減)、PHSが19億5000万回(同55.5%増)。これまで増加傾向にあった携帯電話の通信回数が減少に転じ、PHSが大幅に増加した。

 国内通信の通信時間は、固定系が10億9200万時間(対前年度比11.3%減)、IP電話が4億9000万時間(同3.4%増)、携帯電話が22億7200万時間(同1.8%減)、PHSが1億2900万時間(同25.6%増)。通信回数と同様に、これまで増加傾向にあった携帯電話が減少する一方、PHSが増加した。

 国際電話の総通信回数は9億9290万回(対前年度比8.6%減)、総通信時間は45億1770万分(同14.4%減)。通信回数、通信時間とも減少傾向が続いている。

(三柳 英樹)