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中国のネットユーザーは5億6400万人、人口の4割超える、都市でモバイル加速

 中国ネットワークインフォメーションセンター(CNNIC)は15日、2012年末における中国のインターネット利用状況をまとめた「第31次中国互換網発展状況統計報告」を発表した。

都市部を中心にモバイルインターネットが普及が加速

 中国における2012年12月末時点のインターネット利用者は、前年末比で5090万人増の5億6400万人で、総人口に対するインターネット利用者率は42.1%。また、モバイルインターネット利用者は前年比6440万人増の4億2000万人で、インターネット利用者のうち74.5%がモバイル機器を(モバイル機器も)利用している。農村部のインターネット利用者は1960万人増の1億5600万人で、利用者率は27.6%。

インターネット利用者数の推移
モバイルインターネット利用者数の推移

 省別の普及率では北京で72.2%、上海で68.4%、広東省で63.1%になったのをはじめ、沿岸部では高い普及率となるも、雲南省で28.5%、河南省で30.4%、四川省で31.8%と、内陸部での普及率は差がある。

 インターネットを利用するデバイスは、デスクトップPC利用者が全体の70.6%、ノートPCが45.9%、携帯電話が74.5%。新規インターネット利用者の増加率と比較するに、携帯電話(スマートフォン)が大幅に増えたのに対し、デスクトップPCはほぼ横ばいで、ノートPCは若干の増加となったことが伺える。インターネットを利用する場所については、多い順に「自宅」が91.7%、「職場」が32.4%、「インターネットカフェ」が22.4%、「学校」が15.7%、「公共の施設」が13.3%となり、自宅からインターネットを利用する人が9割を超える結果に。1週間あたりの利用時間は、18.7時間から20.5時間へと増加した。

 インターネット利用者の性別比は、男性が55.8%、女性が44.2%。年齢では10代〜30代が全体の79.7%と多数派を占める(学生は利用者全体の25.1%)が、40歳以上の中高年が1年前に16.2%だったのに比べ18.6%と上昇。物価上昇による所得増加と、中高年の利用者が増えたことで、収入も月3001元〜5000元(約4万円〜6万5000円)の高収入者の割合が増加した。

年齢別インターネット利用者の割合
所得別インターネット利用者の割合

 中小企業のPCの利用率は91.3%、インターネットを利用している企業は78.5%、ブロードバンドを利用している企業は71.0%、オンラインショッピングを販売に利用する企業は25.3%、同じく購入に利用する企業は26.5%、インターネットをPRに利用する企業は23.0%となった。先進国などが参加するOECD加盟国と比べて利用率は低いとして、同調査では積極的な企業での利用を促している。

 IPv4アドレスの中央在庫が枯渇したことを受けてIPv4アドレス数(3億3044万件)は変わらず、IPv6アドレスブロック数(/32で1万2535ブロック)もほぼ変わらなかった。cnドメイン数は前年比73.1%増の1341万件。海外バックボーンの総容量は前年比36.7%増の1,899,762Mbps。キャリア別では中国電信(China Telecom)が1,048,848Mbps、中国聯通(China Unicom)が586,279Mbps、中国移動(China Mobile)が206,563Mbpsとなっている。

海外バックボーン容量の推移

2Gから3Gへの過渡期。モバイルでの動画やオンラインショッピング利用が増加

 インターネット利用者の利用用途を多い順から5位まで挙げると、「チャット」が4億6775万人(利用率は82.9%)、「情報検索」が4億5110万人(同80.0%)、「音楽視聴」が4億3586万人(同77.3%)、「ブログ」が3億7299万人(同66.1%)、「動画視聴」が3億7183万人(同65.9%)となる。

 次いで5〜10位が、「オンラインゲーム」が3億3569万人(同59.5%)、「微博・マイクロブログ」が3億861万人(同54.7%)、「SNS」が2億7505万人(同48.8%)、「電子メール」が2億5080万人(同44.5%)、「オンラインショッピング」が2億4202万人(同42.9%)。電子メールと掲示板のみ利用者が減少した。

 11位以下は、「ネット小説」が2億4202万人(同42.9%)、「オンラインバンキング」が2億2065万人(同39.3%)、「オンラインペイメント」が2億2065万人(同39.1%)、「掲示板」が1億4925万人(同26.5%)、「オンライン旅行予約」が1億11167万人(同19.8%)、「クーポンサイト」が8327万人(同14.8%)、「オンライントレーディング」が3423万人(同6.1%)の順。

 大きな動きとしては、オンラインショッピングとそれに伴うオンラインペイメントの利用者が増加し、それぞれ利用率が約4割となった。オンラインショッピングサイト最大手の「淘宝網(TAOBAO)」などがオンライン旅行予約に参入したことも影響してだろう、オンライン旅行予約の利用者が一気に増加し、1億人を突破したことも目立った。利用者が全体的に増加する中で、電子メール、掲示板、オンライントレーディングの利用者は半年前に比べ減少した。利用者が減少する掲示板に対し、近年ネット世論形成の担い手となっている微博の利用者は3億人を突破した。

 携帯電話・スマートフォンの利用用途については、利用率の高い順に5位までが、「チャット」が83.9%、「情報検索」が69.4%、「音楽視聴」が50.9%、「微博・マイクロブログ」が48.2%、「ネット小説」が43.3%となった。

 次いで5〜10位は、「SNS」が42.0%、「オンラインゲームが33.2%、「動画視聴」が32.0%、「メール」が29.1%、「オンラインショッピング」が13.2%の順。

 11位以下は、「オンラインペイメント」が13.2%、「オンラインバンキング」が12.9%、「オンライン旅行予約」が5.9%、「クーポンサイト」が4.6%となった。2Gから3Gへの過渡期であり、テキストベースでのサービスは微増、動画やオンラインショッピングなどのリッチなサービスでは利用者が大幅増となった。

(山谷 剛史)