ニュース

大手レコード会社の楽曲が聴き放題、月額350円のネットラジオ「ファラオ」

 株式会社フェイスは30日、大手レコード会社の楽曲が聴き放題のインターネットラジオサービス「FaRao(ファラオ)」を開始した。30日350円のプレミアムサービスと、90秒の試聴が可能な無料サービスを用意する。現在はAndroid向けアプリのみを提供しており、今後はiPhoneアプリを公開する予定。

 ファラオは、楽曲を聴きながら「Good」か「Bad」を選択する操作を繰り返すだけで、好みにあったアーティストや楽曲に出会えるのが特徴。ユーザーの好みに適した楽曲をお勧めするレコメンドエンジンは、フェイスが独自に開発した。米国では同様の仕組みを持つ「PANDORA(パンドラ)」が1億6000万人以上の会員を抱えている。

 利用にあたっては、J-POPや洋楽、JAZZ、クラシックなどの音楽ジャンルや好きなアーティスト、リリースされた年代などのメニューから選択する。「ドライブ中に楽しむ」「寝る前に聴く」「通学・通勤中に聴く」といったシーンに適した音楽チャンネルを最大5つ作成し、楽曲を任意に追加したり、お勧めの楽曲を提示してもらえる。

 気に入った楽曲があれば、再生やGoodの履歴から「レコチョク」でダウンロード購入したり、Amazon.co.jpでCDを購入することが可能。iPhoneアプリでは、iTunesからダウンロード購入できるようにする。今後は、お気に入りの楽曲をTwitterやFacebookでシェアする機能、アーティストグッズやチケットの購入リンクを追加する予定。

 楽曲は、スペースシャワーネットワークや日本コロムビア、ポニーキャニオン、ポリスター、ユニバーサルミュージック、ライツスケールなど、大手レコード会社やインディーズレーベルが提供。現在の楽曲数は非公表だが、今後は他の大手レコード会社も参加し、3月までに100万曲以上を配信する予定。

 無料サービスは1曲90秒までの試聴が可能。5曲に1回、15秒間の広告が挿入されるほか、アーティストの検索ができないなどの機能制限がある。

(増田 覚)