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ネットでは大都市と同じ振る舞いを、Googleが安全を確保する11カ条

 グーグル株式会社は5日、安全にインターネットを利用する方法をレクチャーする説明会を開催。米Googleでセキュリティポリシー担当マネージャーを務めるエリック・デイビス氏が、「安全にオンラインで過ごすために」と題した11カ条を紹介し、これらをユーザーに守るよう呼びかけた。11カ条は以下の通り。

1.数字、文字、記号で構成された長いパスワード
2.パスワードをメールで送信しない。家族や友人と共有しない
3.パスワードの再設定とそのアップデート
4.2段階認証の利用

5.詐欺にあわないようにする
6.不正使用や違法行為の報告
7.自分にあったウェブの利用法を知る

8.アカウントの設定を確認し、自分にあった設定環境にする

9.セキュリティで保護されたネットワークを利用する(https://)
10.画面または端末をロックする
11.ブラウザーやOSを更新する

ビデオ会議に応じた米Googleでセキュリティポリシー担当マネージャーを務めるエリック・デイビス氏

 Googleのセキュリティに対する取り組みについてデイビス氏は、セキュリティ専門家を数百人擁し、不正なソフトを含んだり、フィッシングの疑いのあるサイトを毎日1万件以上検知していると説明。Googleでは、こうしたサイトの情報を「Safe Browsing API」として「Google Chrome」に反映しているほか、「Firefox」や「Safari」にもAPIを提供している。

 なお、2月4日には、スポニチアネックス(www.sponichi.co.jp)やピクシブ百科事典(dic.pixiv.net)にGoogle Chromeでアクセスすると、「ウェブサイトの不正なソフトウェアを事前に検出しました」「不正なソフトウェアを事前に検出しました」といった警告が表示されていた。この問題については「現在調査中」(グーグル広報部)だとしている。

 デイビス氏は「ネットは大都市のようなもの。すばらしいが、気を付けるべきこともある。大通りで知らない人から物を買ったり、子供を走り回せないように、ネット上でも注意が必要」と話す。安心の第一歩はブラウザーからといい、Google Chromeでは6週間ごとに最新バージョンに自動アップデートしているほか、不正なソフトがPCにインストールされるのを防ぐサンドボックスによってユーザーの保護を図っているとアピールした。

(増田 覚)