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NHN Japanが会社分割、「LINE株式会社」「Hangame株式会社」に

 NHN Japan株式会社は6日、ゲーム事業とウェブサービス事業の会社分割を検討していることを明らかにした。ゲーム事業は新設分割によって設立するHangame株式会社(仮称)が承継するとともに、「LINE」「NAVERまとめ」「livedoor」などのウェブサービス事業をNHN Japanが引き続き展開し、LINE株式会社(仮称)に商号変更する計画だ。

 会社分割の狙いについてNHN Japanは、PCやフィーチャーフォンからスマートフォンへのデバイスシフトが加速するなど、事業環境の変化に柔軟かつ機動的に対応する観点から検討するものだと説明。各分野で競争力のあるプロダクトを開発・運営し、これまで以上に各サービスの存在感を発揮したいとしている。

 ゲーム事業を承継するHangame株式会社(仮称)では、ゲーム制作・運営組織を細分化することで、スマートフォンやPC向けに優良なタイトルを迅速に投入できる体制を構築する。スマートフォンでは引き続き、ゲームプラットフォーム「LINE GAME」向けにアプリを制作・運営するほか、独自ブランドでの展開も国内外で行う。

 LINE、NAVER、livedoorのウェブサービス事業を承継するLINE株式会社(仮称)では今後、LINEを機軸に国内外の事業展開を加速する。さらに、LINEの海外展開強化を目的に、LINE株式会社(仮称)の子会社として「LINE PLUS Corporation」を設立する。出資比率はLINE株式会社(仮称)が60%、NHN Japan子会社のNHN Corporationが40%。

 NAVERについてはNAVERまとめを主体にサービスを推進し、livedoorではブログサービス事業とポータル事業を強化し、両ブランドを通じて国内ナンバーワンメディアとなることを目指す。

 NHN Japanは2012年1月、ハンゲームとNAVER、livedoorを運営する3社(NHN Japan株式会社、ネイバージャパン株式会社、株式会社ライブドア)を経営統合している。会社分割後のHangame株式会社(仮称)とLINE株式会社(仮称)の代表は、NHN Japan代表取締役社長の森川亮氏が務める。

(増田 覚)