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HHKB、30周年記念で史上最軽「押下圧30g」のキー採用モデルを数量限定販売

 株式会社PFUは6月4日、Happy Hacking Keyboard(HHKB)の30周年を記念した「HHKB Professional HYBRID Type-S」限定モデルを発売した。英語/日本語配列、墨/白/雪の全6モデルをラインアップし、価格はいずれも3万9600円。国内1500台/海外1500台の限定販売で、直販サイト「PFUダイレクト」でのみの取り扱いとなる。

HHKB初の「押下圧30g」を採用

 記念モデルの最大の特徴は、HHKBシリーズでは初めて押下圧30gを採用した点だ。これまで販売してきたHHKBの中ではもっとも低い押下圧となる。軽い力でのキー入力が可能で、長時間のタイピングでもより指が疲れにくく快適に入力できるとしている。なお、HHKBはこれまで押下圧を45gにこだわってきたが、今回の30g化は、30周年の「30」にちなんでいるほか、ユーザーから「軽いキータッチのHHKBが欲しい」といったこれまでの要望も反映したものとなる。

 また、Controlキーには30周年を記念した赤色のキートップを採用した。このほかのスペックは通常モデルのHHKB Professional HYBRID Type-Sと同様で、キーストロークは3.8mm、キースイッチは静電容量無接点方式を採用し、全て静音仕様となる。

 BluetoothおよびUSB Type-C接続に対応し、本体サイズは294×120×40mm(幅×奥行き×高さ)、電池を除く重量は英語配列が540g、日本語配列が550g。付属品として、通常Controlキー、キートップ引き抜き工具、記念ステッカーが同梱する。

英語配列(墨)
日本語配列(墨)
付属の記念ステッカー

「キーボードは一生使えるインターフェイスであるべき」
HHKB 30年の歩み

 HHKBは、1996年12月に販売を開始。1995年末に「Windows 95」が発売されて以降、各メーカーがこぞってPCを開発してきたが、当時はPCごとに配列が異なっていた状況だった。そうした中、HHKBの生みの親となる東京大学名誉教授の和田英一氏が、「PCは消耗品だが、キーボードは一生使えるインターフェイスであるべきだ」というコンセプトを打ち出し、HHKBの開発がスタートする。

東京大学名誉教授の和田英一氏がHHKBの原型となる厚紙で作成した模型。ほぼ左右対称のキー配列が特徴で、現在販売されている英語配列のHHKBシリーズとほぼ変わらないかたち

 和田氏による「テンキーやファンクションキーを省く」「Caps Lockキーの位置にControlキーを配置する」「ASCII配列(英語配列)を基本にする」「持ち運びに適するくらい小さく軽く、かつ十分な強度」などの基本要件をもとに、プログラマーにとっての“合理的な”キー配列を施していることなどが特徴となる。

初代HHKB

 初期モデル販売後、1999年にはPC専用の廉価帯モデル「HHKB Lite」を発売し、そのコンパクトさから、大学の演算室にも採用された。その後、日本語配列モデル「HHKB Lite2」も発売。2003年には東プレの静電容量無接点方式を採用した「HHKB Professional」、2011年には高速タイピング(Speed)および静粛性(Silent)を向上させた「Type-Sキー」構造を導入した「HHKB Professional Type-S」を発売。

HHKB Lite
HHKB Professional
HHKB Professional Type-S

 さらに、2019年にはBluetooth接続に対応した「HHKB Professional HYBRID」シリーズ、2023年にはメカニカルスイッチやポインティングスティックなどを搭載した「HHKB Studio」などを発売した。

HYBRIDシリーズ
HHKB Studio

 HHKBはこれまで国内外累計77万台の販売数を記録している。2020年のコロナ禍では「在宅ワーク環境を拡充させたい」という需要とマッチし、販売台数も一気に伸びたとしている。また、自宅・オフィス・カフェなどワーク環境の多様化に伴った静音性のニーズを反映し、現行ラインアップは基本的にType-Sキーを備える構成となっている。

 現在も、開発の発端となった和田氏による基本コンセプトを変えず、プログラマーやエンジニアなどタイピングの質にこだわるユーザーに向けて進化を続けている。

 PFUでは30周年を記念し、全国5カ所「HHKB30周年記念ファン交流会」を開催する。5月31日開催の石川はすでに終了しているが、6月13日北海道、7月25日沖縄、8月29日大阪、9月12日愛知で、それぞれ予定されている。