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IPA、ゴールデンウィークの情報セキュリティに関する注意喚起

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は24日、ゴールデンウィークの情報セキュリティに関する注意喚起を発表した。システム管理者、企業の一般利用者、家庭での利用者――という3つに分けて、確認事項や注意点、取るべき対策をまとめている。

 システム管理者に向けては、主に連休前の対策などを提示。緊急対応体制・手順の再確認、管理しているサーバーやPCのOSを最新バージョンに更新したり修正プログラムを適用することで脆弱性を解消すること、ウイルス対策ソフトの定義ファイルの更新、アクセス権限の再確認、パスワード管理の徹底など9項目を挙げている。

 企業での一般利用者に向けては、主に連休明けの対策を提示。連休明けはOSやアプリケーションソフトの修正プログラムの有無を確認して必要な場合は適用すること、メール送受信やウェブサイト閲覧を行う前にウイルス対策ソフトの定義ファイルを更新すること、連休中に持ち出したPCやUSBメモリなどはウイルスチェックを行ってから使用することなど、5項目を挙げている。

 家庭での利用者に向けては、ウイルス感染やワンクリック請求などの被害に遭わないようにするための8項目の対策を提示。OSやアプリケーションソフトに修正プログラムを適用して最新バージョンに更新すること、所有者が不明あるいは自身で管理していないUSBメモリなどの外部記憶媒体は自身のPCに接続しないこと、SNS利用上の注意点などを挙げているほか、必要なデータを外部記憶媒体などへバックアップしておくことも推奨している。また、スマートフォンについても、アプリをインストールする際には、表示される「パーミッション」の一覧に必ず目を通し、不自然なアクセス許可がある場合や、求めているアクセス許可に疑問を感じた場合にはそのアプリのインストールを中止することを呼び掛けている。

(永沢 茂)