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NTT Comグループ最大規模のデータセンター、香港で開設

 NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)は31日、香港の九龍島東部の将軍澳(チュンクワンオウ)地区に建設した「香港フィナンシャルデータセンター」のサービス提供を開始した。

 香港で3拠点目となる同データセンターは、総延床面積7万平方メートル(6000ラック相当)とNTT Comグループのデータセンターでは最大規模となる。

 香港証券取引所に近接する好立地に加え、データセンター業界基準において最高の品質水準であるTier IVに対応。電源・空調・配電ルートなどあらゆる設備を冗長化し、自然災害や火災などにも安全な設計としている。また、データセンターの敷地入口からサーバールーム内のラックまでには、8段階のセキュリティを用意している。

 これらセキュリティに加え、低遅延のネットワークサービスを提供。同データセンターには、アジア主要都市を結ぶ高信頼・低遅延の大容量光海底ケーブル「Asia Submarine-cable Express」が直接陸揚げされており、そのままサーバールームと直結している。これにより、顧客はアジア主要都市と同データセンターを結ぶ専用線サービス「Arcstarグローバル専用サービス」を、従来より低遅延かつ低コストに利用できるという。さらに、日米間を最低遅延で結ぶPC-1ケーブルを組み合わせることで、シカゴ~東京~香港~アジア主要都市間において業界最高クラスのネットワーク環境を実現するとしている。

(川島 弘之)