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国内フィッシングサイトが1年で4倍増、標的ブランドは固定化の傾向

 フィッシング対策協議会は12日、2012年度におけるフィッシングの被害状況や攻撃技術をとりまとめた「フィッシングレポート2013」を公開した。

 それによれば、2012年度に協議会が確認したフィッシングサイトの件数は2286件で、前年度の582件から293%増えた。一方で、フィッシングによりブランド名を悪用された企業の件数は117件で、前年度の147件と比べて20%減少した。

 ブランド名を悪用された企業が減った理由についてフィッシング対策協議会は、「フィッシングの対象となるブランド数が頭打ちの傾向にあること、つまり犯罪者がターゲットとするブランドが固定化しつつある」と分析している。

 フィッシングレポートではこのほか、海外におけるフィッシングの状況、フィッシング攻撃手法、コラムなどを掲載している。全文はフィッシング対策協議会のサイトからPDFファイルでダウンロードできる。

(増田 覚)