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Adobe Reader/Acrobat、地方公共団体のLGPKIによる電子署名に対応

 アドビシステム株式会社は28日、財団法人地方情報センター(LASDEC)のサイバー攻撃対策の取り組みに賛同し、地方公共団体組織認証基盤(LGPKI)によりPDFファイルに付与された電子署名を、Adobe Reader/Acrobatで利用者が簡単に検証できるようにすると発表した。

 アドビシステムズでは、地方公共団体が発信するPDF文書を住民が安全に閲覧できるよう、Adobe Reader/AcrobatでLGPKIの電子署名を簡単に検証できる仕組みを整備。住民がAdobe Reader/AcrobatでPDF文書を閲覧する場合、特別な操作を行うことなく、その文書が「地方公共団体が作成した文書であること」「改ざんされていないこと」を確認できるようになる。

 地方公共団体は、Acrobatを利用してLGPKIで発行する職責証明書を用いて、PDFファイルへの電子署名が可能。電子署名が付与されたPDFファイルの閲覧時には、Adobe Approved Trusted List(アドビシステムズが認定した信頼できる証明書の一覧リスト)を通して、LGPKIのルート証明書がAdobe Reader/Acrobatに自動的にダウンロードされ、署名の検証も自動的に行われる。このため、住民はルート証明書のダウンロード操作などを意識する必要はない。

 アドビシステムズでは、2012年4月に内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)の協力要請を受け、サイバー攻撃対策の一環としてAdobe Reader/Acrobatで政府認証基盤(GPKI)による電子署名に対応。今回の取り組みにより、対策を地方公共団体にも広げた。

(三柳 英樹)