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Yahoo! JAPANの検索ビッグデータが参院選を予測、自公で71議席以上

 ヤフー株式会社は8日、同社が保有する検索ビッグデータを分析した結果に基づく、参院選での獲得議席数の予測を発表した。改選する121議席中、自民党と公明党で計71議席以上を獲得するとみている。

 Yahoo! JAPANの検索サービスにおける政党名などの検索件数と、選挙における実際の得票数に高い相関関係があることが、2012年12月の衆院選の際のデータを分析したことから判明しており、その「相関モデル」に基づいて今回の参院選の結果を予測した。

予測結果について報道関係者に解説したヤフー株式会社執行役員の安宅和人氏(事業統括本部統括本部長)
2012年12月の衆院選(小選挙区)における政党名の検索数と選挙結果との相関(2012年12月20日付のYahoo! JAPANビッグデータレポート「選挙期間中における政治関係ビッグデータと選挙結果との関連性について」より)
2012年12月の衆院選(比例区)における政党名の検索数と選挙結果との相関(2012年12月20日付のYahoo! JAPANビッグデータレポート「選挙期間中における政治関係ビッグデータと選挙結果との関連性について」より)

 これによると、5月28日から6月25日までの検索量に基づく獲得議席数は、比例区と選挙区を合わせて、自民党が59議席、公明党が12議席、民主党が22議席、日本維新の会が16議席、みんなの党が4議席、共産党が6議席、社民党が1議席、その他が1議席。

 なお、一口に検索件数と得票数の相関関係といっても、政党ごとに“得票への繋がりやすさ”に違いがあることも、衆院選の分析結果から判明しているという。例えば、組織力のある公明党は検索量の割には得票数が多い、日本維新の会やみんなの党は話題性から検索量が多い割には得票数はそれほど多くない――といったものだ。今回の相関モデルではそうした政党ごとの補正も行った上で得票数を推定した。

Yahoo! JAPANの検索ビッグデータに基づいた参院選の結果予測(「Yahoo! JAPANビッグデータレポート−ビッグデータが導き出した参議院選挙の第一回議席予測−」より)

 今回、ヤフーではもう1つ「投影モデル」による予測結果も発表した。これは、公示日前後における検索量の増加率(選挙期間中の検索量÷平時の検索量)を過去の選挙事例に基づいてスコア化した“盛り上がり度”を考慮したもの。現行の検索量に盛り上がり度を掛け合わせて獲得議席数を予測している。

 投影モデルによる予測は、比例区と選挙区を合わせ、自民党が67議席、公明党が11議席、民主党が19議席、日本維新の会が9議席、みんなの党が5議席、共産党が8議席、社民党が1議席、その他が1議席。自民単独で過半数を占めるほか、自公では78議席に達する。

2つの予測モデルの概要
「投影モデル」で東京選挙区の5議席の内訳を予測した例(「Yahoo! JAPANビッグデータレポート−ビッグデータが導き出した参議院選挙の第一回議席予測−」より)

 ヤフーでは、比例区・選挙区別の内訳も、2つのモデルでそれぞれを出している。例えば自民党は、比例区の48議席中、相関モデルで14議席、投影モデルで18議席との予測。選挙区の73議席中は、相関モデルで45議席、投影モデルで49議席との予測だ。特に投影モデルでは、47都道府県中45の選挙区で自民党が得票数1位と予測しており、「圧勝と言っていいほどの結果」になった。

比例区の予測(「Yahoo! JAPANビッグデータレポート−ビッグデータが導き出した参議院選挙の第一回議席予測−」より)
「相関モデル」による選挙区の予測(「Yahoo! JAPANビッグデータレポート−ビッグデータが導き出した参議院選挙の第一回議席予測−」より)
「投影モデル」による選挙区の予測(「Yahoo! JAPANビッグデータレポート−ビッグデータが導き出した参議院選挙の第一回議席予測−」より)

 ヤフーの予測結果をふまえると、非改選分も含めた参議院242議席の内訳は、相関モデルで自民党108議席、公明党21議席、民主党64議席、その他49議席、投影モデルでは自民党116議席、公明党20議席、民主党61議席、その他45議席となる。自公の占める比率は相関モデルで53%、投影モデルで56%となり、衆議院とのねじれ現象は今回の参院選で解消されると予測している。

非改選分も含めた参議院242議席の内訳予測(「Yahoo! JAPANビッグデータレポート−ビッグデータが導き出した参議院選挙の第一回議席予測−」より)

 予測結果は、「Yahoo! JAPANビッグデータレポート−ビッグデータが導き出した参議院選挙の第一回議席予測−」としてヤフーのウェブサイトで公開している。同社ではさらに投票日に向け、予測をアップデートしていく予定だ。まず、6月16日から7月3日まで(東京都議会選による“ノイズ”が多い6月23日〜28日分を除く)の検索ビッグデータに基づく予測レポートを来週に発表。その後、参院選の公示後をカバーする7月4日から7月15日までの分析レポートを投票日前に発表するとしている。

(永沢 茂)