ニュース

ドワンゴ、「歌舞伎座タワー」の新社屋をお披露目

 株式会社ドワンゴは23日、東京・銀座の「歌舞伎座タワー」内に開設した本社オフィスを報道陣向けに公開した。同社は2003年から「明治座」が入居する東京・日本橋の「浜町センタービル」に本社を構えていたが、7月16日に「歌舞伎座」後方に建つ歌舞伎座タワーに移転した。

ドワンゴの受付。ニコニコ超会議2で販売していた「テレビちゃん超カチューシャ」(500円)は本日のみの仕様だという

 新社屋は、歌舞伎座タワーの11〜13階フロアと14階のセミナールームで、延べ敷地面積は約5700平方メートル。ドワンゴの全従業員385人を含む、グループ社員約700人が在籍しており、最大900人を収容するスペースがあるという。デザインコンセプトは、「垣根を越えてコミュニケーションが取れるオフィス」。

歌舞伎座タワーは「歌舞伎座」後方に建てられている
現時点で入居している企業はごくわずかだった

 ネット企業では会議室の名前にも特徴的なものを付ける会社が多いが、ドワンゴでは「仮」「β」「夏」「原宿」「Zero」「Q」など、niconicoの歴代バージョン名が付けられている。各会議室の名称に意味は無いというが、人事専用の会議室のみ、「面接で入社前の方もいらっしゃる」(ドワンゴ広報)という理由で、「仮」という名称が付けられている。

オフィスのドアには「テレビちゃん」がずらり
一部の「テレビちゃん」はマグネットになっている
会議室にはniconicoの歴代バージョン名が付けられている
人事専用の会議室「仮」
会議室の壁はカラーガラスを使用し、ホワイトボードとして活用できる
会議室のイス

 カフェテリアには、タリーズのコーヒーや弁当を販売するコーナーが設けられている。4月に開催した「ニコニコ超会議2」では、ご飯をおかずにご飯を食べる「ライス定食」や「ブルーカレー」といった斬新なメニューを提供していたが、社内で販売する予定はないという。

カフェテリアには全37脚のイスがあり、すべてデザインが異なっている
カフェテリアにはniconicoが視聴できるビエラが設置されている
社内で販売している弁当
タリーズのコーヒーも販売する。受付と同様、「テレビちゃんカチューシャ」は本日のみの仕様だという

 通称、「路地裏スペース」という部屋は、テレビやイスが用意されているが使用目的は決まっていないといい、TVゲームやボードゲームで遊んだり、仮眠を取ったり、ミーティングを行ったりと「何でもありの空間」となっている。

通称「路地裏スペース」
懐かしいハードも無造作に置かれていた
ボードゲームも自由に使える
遊び方がわからないゲームは社内の「ボドゲ部」に聞けば教えてくれるらしい

 オフィスの一部は、部署間のコミュニケーションを促進するために、社員が個々の机を持たないフリーアドレス制を採用。このほか、一部の会議室には、移転祝いに松竹から寄贈された、三色に染めた布を縦に縫いあわせて作る「定式幕」も設置されている。

部署間のコミュニケーションを促すためにフリーアドレス制を採用している
テーブルでは電源と有線LANが使える
持ち物を預けるロッカーも完備している
定式幕が設置されている会議室
約100人を収容できるセミナールーム

(増田 覚)