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米Googleがデータ共有アプリ「Bump」開発元を買収

 米Bump Technologiesは16日、米Googleに買収されたことを発表した。買収金額などの詳細は明らかになっていない

 Bump Technologiesは2008年に米国カリフォルニアで設立され、iOSアプリ「Bump」でよく知られるようになった。Bumpはスマートフォンを物理的に近づけて「Bump(ぶつける)」だけで、連絡先やファイル交換ができるアプリ。iPhoneによる新しいコミュニケーションの方法としても話題となった。最近では写真共有アプリ「Flock」が人気となった。

 Bump Technologiesでは、BumpとFlockアプリは当面これまで通り提供されるが、将来については不明としている。

 また、BumpとPayPalを連動させ、ぶつけるだけでPayPal決済ができるBump Payアプリについての言及はない。

 Bumpは著名なインキュベーターであるY Combinatorの出身だ。そのほかにも有名ベンチャーキャピタルSequoia Capital、Andreessen Hotowitzから出資を受け、他のエンジェル投資家から多額の投資を受けている実績を持つ。

 しかし、興味深いアプリで人気を博したとはいえ、ついに収益化の方法を見つけ出すことができなかった。18日に公開予定の米Apple社のiOS 7ではAirDropがファイル共有機能として利用できるようになるが、これはBumpにとって大きな打撃といえそうだ。

 Googleに買収されたことについて、Bump創業者でCEOのDavid Lieb氏は「我々は、背後にある数学、データ処理、およびアルゴリズムの革新によって魔法のような経験を創りだすために、懸命に努力している。だからこそ、困難な問題に計算を応用することが、ひとりひとりを、また世界を変えられるという、我々と共通する信念を持つGoogleに加わることができることほど、心躍ることはない」とコメントしている。

(青木 大我 taiga@scientist.com)