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Google+で広がるアートフォトの世界~ネットからリアルへ、日本から世界へ
(2013/10/2 06:00)
グーグルは9月30日、米GoogleのGoogle+ 担当上級副社長ヴィック・ガンドトラ氏の来日に合わせて記者会見を開催。東京・中央区京橋の写真ギャラリー「Island Gallery」で8月に開催された「Google+ 三人写真展 The Three Men Emerge」で展示された写真を再展示し、Google+の写真共有機能をアピールした。
記者会見ではとくに目新しい発表はなかったが、ガンドトラ氏は「Google+はすべての国で伸びているが、日本では写真を投稿する人が多いのが日本のユーザーの特徴。写真共有は人を動かす、感情を表すことができる」として、Google+では写真を通じてつながっていくことができるサービスを作ったと述べた。写真は撮影して、編集する必要があるが、Google+では暗い写真を明るくしたり、ぼかしを入れたりといった編集機能も備えており、「何千万という写真が毎週Google+にアップロードされている」と、Google+の写真共有サービスの成功を語った。
記者会見にはIsland Galleryのオーナーである石島英雄氏と、「三人写真展」の写真家の1人である山本高裕氏も出席。
石島氏は、「日本にはアートフォトとしてのマーケットがない。早くアートフォトを日本にも定着させていきたいと考えていたが、Google+をβ版で使った時から日本でのアートフォトの発展に活用できるツールだと思った。Google+は写真が非常にきれいで見やすく、画像もフルサイズでアップロードできる」として、Google+の可能性に目を付けた背景を述べた。
アートフォトの分野を代表する写真家の候補として、3人の“ハイアマチュア”である山本氏らに注目し、三人展の開催にこぎつけたが、展覧会を開催すると3人の写真家のフォロワーが実際にギャラリーに多数足を運び、また写真の販売数もかなりの数に上ったという。石島氏は「売れなければ続かないので、売れた数は非常に重要」だと述べ、「Google+にも未来を感じているし、写真家の未来も見えたのではないかと思う。今後もGoogle+で未来の写真家を見つけていきたいと考えている」とコメント。今後のさらなる発展につなげる意欲を見せた。
三人展で写真を展示販売した山本氏は、本業は出版社で編集者をしている。Google+をサービス開始当初から利用しており、194万人のフォロワーを擁する。山本氏は、「Google+で簡単に国境を超えられる。世界の人とコミュニケーションが取れるのがものすごく楽しかった。コミュニティがものすごく発展していったのを覚えている。Googleの中の人も、最初の頃はどんどんGoogle+が変わっていって、写真家がそれぞれ勝手に言っている意見を汲み取ってくれて、見ているそばから変わっていって、すごく興奮した」とGoogle+の楽しさを語った。
山本氏は、(Google+を通じて知り合った)「都内で会える写真家が200人規模でいる。会って、お酒を飲んでといったことができるようになったのは今までのサービスではなかった。Google+はWebサービスだが、現実を拡張してくれる、リアルをより豊かにするサービスだと考えている。リアルの横のつながりを大事にしながらサービスをもっと楽しんでいきたい」と述べた。