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米Amazon、新決済サービス「Login and Pay with Amazon」を発表

〜外部ネットショップでAmazon決済が利用可能に

 米Amazonは8日、新決済サービス「Login and Pay with Amazon」を発表した。単なる決済請負サービスにとどまらず、ログインから決済までをシームレスにつなぎ、ネットショップは顧客サービスを改善できると売り込んでいる。

 米Amazonは2007年以来、子会社Amazon Paymentsを通してサードパーティーに決済サービスを提供してきた。これはネットショップの決済画面でAmazonを選択し、Amazonに登録したクレジットカードやユーザー情報を使って簡単に決済できるサービスだ。今回のLogin and Pay with Amazonは、最初からログインと組み合わせたことが大きな特徴となっている。

 なお、米Amazon.comが提供する決済関連サービスは、米国内の利用者にのみ提供されるため、注意が必要だ。

 これまで多くのネットショップは、Amazon Paymentsに限らず、クレジットカード決済、PayPal等の決済手法を顧客に提供してきた。しかし、それ以前に、顧客はネットショップのサービスを受けるため、アカウントを作成する必要がある。その面倒さゆえに、ゲストアカウントのままショッピングを行うか、他の購入しやすいネットショップに移行するか、あるいは購入しない場合も多かったと考えられる。

 Login and Pay with Amazonでは、利用者が使い慣れたAmazonログインとAmazon決済を同時に利用できる。Amazonはログインした顧客情報の一部(氏名、メールアドレス、郵便番号)をネットショップに提供。これにより、ネットショップは顧客に独自アカウントを発行・管理する必要なく、顧客の把握、購入履歴の提供、クーポンなどの特別割引の発行、荷物追跡サービスなど付加的なサービスを顧客に提供できる。

 ネットショップがサービスを利用するのも簡単だ。Login and Pay with Amazonをデスクトップ、タブレット、モバイルウェブサイトに簡単に組み込むことができる開発者向けAPIやウィジェットが公開されている。認証にはOAuth2.0が使用される。

 さらに、Amazonと同等程度の安全も保証される。Amazon自身が利用している不正詐欺防止システムを付加的費用なしに利用できる。また、購入顧客は「Amazon A-to-z Gurantee」という米Amazon利用顧客と同じ保証を受けられる。

 決済サービスで重要な手数料は、初期費用不要で、月額取引総額が3000ドル未満の場合、一回あたりの取引では2.9%+0.30ドルと最大のライバル米PayPalの最低ランクとほぼ同額だ。

 発表に際してAmazon PaymentsバイスプレジデントであるTom Taylor氏は、「Amazonは2億1500万人を超えるアクティブな顧客口座を持っている。「Login and Pay with Amazon」は、Amazonの認証情報を使用してネット顧客を招待し、単一のログインで安全かつ確実に自分のアカウント情報にアクセスできるようにすることにより、何百万もの我々の顧客を彼らの顧客にすることができる」とコメント。Amazonに対して顧客が持つ信頼が大きな誘因力になり得ることを示唆し、サービス採用を促している。

(青木 大我 taiga@scientist.com)