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電子書籍の認知度はほぼ100%〜ただし、現在利用している人は15%

 99%の人が電子書籍を知っているにも関わらず、電子書籍を現在利用している人は15%にすぎず、61%は「名前は知っているが利用しようとは思わない」という調査結果が発表された。

 株式会社クロス・マーケティングは10月15日、首都圏(1都3県)と関西圏(2府2県)の20〜65歳のフルタイム勤務の男女を対象とした、「ビジネス書籍と新しい読書手法に関する調査」の結果を発表した。有効回答数1200で、調査は2013年9月18日から9月20日までの3日間にわたって実施された。

 調査は、本を読むビジネスパーソンにとって電子書籍やソーシャルリーディングといった新しい読書手法は現状どのような位置付けにあるのか、新しい読書方法の普及実態、紙媒体との使い分け、今後の読書意向を探ることを目的としている。また、調査対象はフルタイム勤務のビジネスパーソンに絞り、ビジネス書の読書実態に関しても調査している。

 電子書籍の認知度は99%でほぼすべての人が知っている状態だが、現在利用している人は15%。61%が「名前は知っているが、利用しようとは思わない」と回答。情報機器に触れる機会が多いビジネスパーソンであっても、利用があまり進まない実態が明らかになった。

 ただし、1年前に比べて読む冊数は増えたかを紙媒体と電子書籍についてたずねた質問では、紙媒体は「増えた」とする人が19.9%、「減った」が21.7%でわずかに減少傾向が見られたのに比べ、電子書籍を利用している人ではもともとの母数が全体の15%で少ないとはいえ、「増えた」が67.6%、「減った」が5.0%となり、いったん利用をはじめた人では利用冊数が増える傾向が顕著に見える。

 ソーシャルリーディングとは、「読書体験の共有」と説明されるが、具体的には読書の感想などを通じて読者同士が交流できるサービスを指す。日本では「ブクログ」サービスがその代表格で、Amazon.comも「kindle.amazon.com」というサイトを立ち上げるなど電子書籍に関わる人の間では注目度が高いサービスだ。

 しかし、調査ではソーシャルリーディングを知っている人は全体の13%で、実際に利用したことがある人はその半分の6%と、まだ認知度が低く、一般に浸透していないことがわかった。電子書籍を利用している人に限ると33%が知っているが、それでも半数に満たない状況だ。

電子書籍を現在利用している人は15%

(工藤 ひろえ)