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複合機「データ丸見え」報道、メーカーはファイアウォール内での使用を推奨

 コピー機やプリンター、ファックスなど複数の機能を備えるデジタル複合機について、読み取った文書が外部のネットワークから閲覧可能な状態になっている機器が存在するとする内容が、5日に通信社など複数のメディアで報じられた。

 該当の複合機の機器メーカーとして報じられたキヤノンによると、同内容の報道は6月にもあったが、新たに漏えい事故などが発覚したわけではないという。報じられたキヤノンとリコーでは、6月の時点で見解を発表。両社とも、複合機はファイアウォールなどで保護されたネットワーク内で運用するとともに、適切なセキュリティ設定を施して利用することを求めている。

 内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)でも、複合機のセキュリティ問題については以前よりセキュリティ関連団体などから注意喚起を行っていると説明。また、政府の情報セキュリティ政策会議が6月に決定した「サイバーセキュリティ2013」にも、各府省庁が保有している複合機のセキュリティ機能の検査を実施することを盛り込んでおり、今年度中に実施する予定だという。

(三柳 英樹)