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Windows XPのサポート終了まであと100日あまり、MSが早めの移行を呼び掛け

 日本マイクロソフト株式会社は、Windows XPおよびOffice 2003のサポート終了まで、12月30日であと100日を迎えるとして、ユーザーに対して早めの移行を呼び掛けた。

 Windows XPとOffice 2003は、2014年4月9日にサポート期間が終了となり、以降はセキュリティ更新プログラムが提供されなくなる。サポート期間終了後に、Windows XPやOffice 2003の脆弱性を悪用する攻撃などが発生した場合でも、セキュリティ修正は行われないため、そのまま使い続けるのは極めて危険な状態となる。

 マイクロソフトでは、12月30日にはWindows XPとOffice 2003のサポート終了まであと100日になることを受け、サポート終了に関するQ&Aを公式ブログに掲載した。

 Q&Aでは、サポート終了はマイクロソフトがWindows XPの利用を禁止するものではないが、攻撃に対して非常に脆弱な状態に置かれることが予想されると説明。サポートを終了する利用については、Windows XPが発売された2001年に比べて攻撃も高度化し、セキュリティ上の脅威に十分対抗するのは構造上からも難しくなっているとしている。

 セキュリティ対策ソフトをインストールしていれば安全ではないのかという問いには、対策ソフトによるリアルタイム保護が有効な状態でも、サポートが終了しているWindows XP SP2はWindows XP SP3に比べて2倍もマルウェアに感染したという調査結果があり、防御にはOSの堅牢性が重要な役割を果たすとしている。

 また、インターネットに接続しなければ安全かという問いについても、USBなどの記録メディアを媒介として感染するウイルスやワームが確認されていることから、インターネット環境から切り離して使用する場合でも脅威に対して十分な対策を取れる状況ではなくなるとして、使い続けることは危険だとしている。

 こうしたことから、マイクロソフトでは個人のユーザーに対しては最新のPCへの買い替えを推奨。また、法人に対してはパートナー販売会社に相談することを呼び掛けており、中小企業向けにはPC調達代金の支払いを4月まで据え置き、据え置き期間中の金利はマイクロソフト負担とする「PC購入支援キャンペーン」を実施していることなどを紹介している。

(三柳 英樹)