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ミクシィ、「モンスト」宣伝費63億円を新株発行・株売却で調達

 株式会社ミクシィは28日の取締役会において、新株式の発行および株式の売り出しに関する方針を決議したと発表した。これにより、63億円を調達。そのほぼ全額をゲームアプリ「モンスターストライク(モンスト)」の広告宣伝費に充てる。

 ミクシィは2013年度の第1・2四半期で赤字を計上。しかし、同第3四半期(10~12月期)には赤字幅が縮小し、モンスターストライクの利用者が2014年2月に300万人を突破するなど、再成長のめどが立ったことを決算説明会などで強調している。

 新株の発行数は113万株。価格は、3月11日~14日の間に、市場価格に応じて決定される。また、ミクシィの会長である笠原健治氏、同社長の朝倉祐介氏が保有する計55万株も売り出す。需要が多かった場合はさらに25万株をオーバーアロットメント方式で売り出す可能性がある。

 新株の発行に伴い、発行済み株式総数は1551万600株から1664万600株へ増加する(約7.3%増)。なお、新株発行と株式売り出しに伴い、笠原氏の議決権所有割合が55.91%から49.24%に低下する見込み。

 調達予定総額は63億円。この全額をモンスターストライクのテレビCM費用に充当するとしている。残額が発生した場合は、同ゲームの開発・運営費として利用する。テレビCMは3月1日~31日に全国で放映する。

 また、28日にはモンスターストライクの海外展開策として、中国・Tencentとの提携が発表された。中国・香港・マカオで、Tencentがモンスターストライクを独占提供する。その他の地域への進出も検討しているという。

(森田 秀一)