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40代・50代がテレビ離れ開始か? 10代・20代はSNS時間倍増、メールを逆転

 総務省情報通信政策研究所は15日、2013年の「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」の速報結果を発表した。

 テレビや新聞などの従来型メディアと、ソーシャルメディアやメールなどのインターネット上のメディアについて利用時間などを調べたもの。13〜69歳を対象に日記調査およびアンケート調査で昨年11月30日〜12月8日に実施した。サンプル数は1500人。

 平日におけるテレビの視聴時間(機器を問わず、録画を除いたすべてのリアルタイム視聴)は、全体平均で168.3分。前年調査の184.7分から16.4分(約9%)減少した。要因は、40代・50代で視聴時間が大きく減少したこと。他の年代ではほぼ前年並みだが、40代では187.4分から143.4分に、50代では219.2分から176.7分に、それぞれ40分以上も減っている。

平日における主なメディアの平均利用時間(2013年調査)。以下、平日2日分を集計しているため、サンプル数が全体および各年代でそれぞれ2倍となっている
平日における主なメディアの平均利用時間(2012年調査)

 平日にテレビ視聴をしている人の割合(行為者率)には大きな変化がないため、40代・50代における視聴時間だけが減少しているかたちだ。その分、録画視聴が増加しているといったデータも得られていないという。

 同調査は今回が2年目のため、他の年代も含め、前年調査との比較だけではテレビの視聴時間の増減傾向までは分からない。ただし、調査に共同研究者として参加している東京大学情報学環・橋元良明教授らが過去に行った別の調査からは、若年層において視聴時間が減少傾向にあることが分かっていたという。そうした流れを踏まえると、前回・今回の調査結果から、若年層では視聴時間の下げ止まりとなったのではないかとみている。一方で、40代・50代での視聴時間の大幅減少が確認されたのは今回の調査が初めてだとしてる。

 今回は速報値の発表ということで、詳しい原因については言及されていない。他のメディアへシフトしているというような明確なデータも見られないため、昨年は40代・50代が非常に忙しかったから、あるいは40代・50代が見たい番組が減少したということもありえる。

 平日におけるこのほかのメディアの利用時間は、全体平均で、インターネットが77.9分、新聞が11.8分、ラジオが15.9分。いずれも、前年調査と大きな変動はない。

 平日におけるコミュニケーション系メディアの利用時間は、全体平均で、メールが26.0分、ソーシャルメディアが15.5分、携帯電話が4.7分など。ソーシャルメディアは前年調査の8.8分から倍増しており、特に若年層の利用時間が長い。

 10代では、ソーシャルメディアの利用時間は48.1分で、前年調査の26.9分から倍近くに増加した。一方、メールは23.8分で、前年の47.9分から半減している。20代では、ソーシャルメディアの利用時間は45.1分で、前年の21.9分からこちらも倍増。一方、メールは35.9分で、前年の33.2分とほぼ同じ。10代・20代ともにソーシャルメディアの利用時間が倍増し、メールを上回ったわけだが、特に10代においてメールからソーシャルメディアへの移行ぶりが激しい。

平日におけるコミュニケーション系メディアの平均利用時間(2013年調査)
平日におけるコミュニケーション系メディアの平均利用時間(2012年調査)

 主なソーシャルメディアで利用率が最も高かったのは「LINE」で、全体の44.0%が利用。前年調査の20.3%から倍増した。年代別では、20代が80.3%、10代が70.5%、30代が65.4%と半数超え。また、40代でも42.6%、50代でも22.3%、60代でも4.3%が利用している。

 調査の正式報告書は、6月末〜7月はじめごろに発表する予定。

(永沢 茂)