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DeNA、がんや生活習慣病などの疫病リスクを調べる遺伝子検査サービス

 株式会社ディー・エヌ・エー子会社の株式会社DeNAライフサイエンスは、一般消費者向け遺伝子検査サービス「MYCODE」を8月中旬より提供開始する。

 MYCODEは、遺伝子情報を読み取り、胃がん/肺がん/食道がんなど40種類のがんや、糖尿病/高血圧/心臓疾患など25種類の生活習慣病、肥満や肌質などの体質関連を含めた283の項目を検査。遺伝子解析に関する400件を超える論文をベースに、遺伝子情報が統計学的にどのような特徴を持つのか情報を提供する。また、検査結果をもとにカウンセリングサービスも提供する(一部有料)。

 検査は、すべての検査283項目を網羅した「オールインワン280+」が2万9800円、がん/生活習慣病/体質から100項目を検査する「ヘルスケア100+」が1万9800円、肥満/肌質/髪質など体質に関する35項目を検査する「カラダ30+」が9800円(価格はすべて税別)。検査の申し込みは専用のウェブサイトから行い、検査結果も専用ページで確認できる。

 DeNAライフサイエンスと東京大学医科学研究所が共同研究した「日本人疫病リスク予測アルゴリズム」などをベースに、ELSI問題(Ethical,Legal and Social Issues:倫理的・法的・社会的問題)にも配慮しているという。この共同研究は、文部科学省と独立行政法人科学技術振興機構が推進する「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」における「ヘルスビッグデータを用いた健康長寿イノベーション」として研究開発が進められたもの。

 なお、同社では「MYCODEが提供する情報は、統計的な傾向を示すものであり、健康状態や疾患の診断のような医療行為には該当しない」としている。

(山川 晶之)