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バッファロー最高峰クラスの11acルーター、デュアルコアCPUで高速処理

2.4GHz帯でも最大600Mbps通信を実現

 株式会社バッファローは、IEEE 802.11ac/n/a/g/bに対応したWi-Fiルーター「WXR-1900DHP」を10月中旬に発売する。価格は2万6600円(税別)。

 バッファローでは、WXR-1900DHPを最高峰モデルとしており、CPUに1GHzのデュアルコアCPUを搭載することで内部処理を高速化したほか、5GHzと2.4GHzそれぞれに通信専用の補助CPUを搭載。デュアルバンドの無線通信は専用のCPUが処理を行うため、CPUに高負荷をかけても無線通信のスピードは落ちないという。

バッファロー最高峰クラスのWi-Fiルーター「WXR-1900DHP」
1GHzデュアルコアCPUのほか、通信専用のCPUを5GHz/2.4GHzそれぞれに搭載

 内蔵アンテナは、5GHz帯と2.4GHz帯それぞれに送信側3本・受信側3本を搭載しており、両周波数の同時利用が可能。5GHz帯の11acでは最大1300Mbpsの高速通信が利用できる。また、11acに採用されているデジタル変調方式「256QAM」を11nの2.4GHz帯にも適用することにより、2.4GHz帯でも最大600Mbpsでの高速通信が可能。ただし、バッファローでは11nの256QAM対応子機を発売しておらず、現状ではWXR-1900DHP同士での利用となる。

鉄筋コンクリート家屋での2.4GHz帯通信速度比較

 iOS/Androidスマートフォンなどの、家中を動き回る機器に向けて電波を集中的に発射することで通信を安定・高速化するビームフォーミング機能を搭載。なお、ビームフォーミングは5GHz帯のみ対応する。また、動画、ゲーム、通信の優先順位を設定できる「アドバンスドQoS」も搭載する。

デバイスの位置に向けて電波を集中的に発射する

 PC不要でスマートフォンやタブレットで初期設定が可能な「AOSS2」を搭載する。スマートデバイスから設定変更ができるアプリ「StationRader」を利用して、ブラウザー上の「Wi-Fiリモコン」を起動すると、ルーターの設定のほか、来訪者のために一時的にゲストポートの開放など行える。

 IPsecに対応しており、VPN機能はPPTPのほか、L2TP over IPsecにも対応。IPsecの実効スループットは最大47.7Mbps。セキュリティは、WPA2-PSK(AES)、WPA/WPA2 mixed PSK(TKIP/AES mixed)、WEP(128/64bit)、Any接続拒否、プライバシーセパレーター、MACアクセス制限(最大登録許可台数64台)に対応する。

 そのほか、本体に装備されているUSB 2.0/3.0ポートに、ハイレゾ対応のUSB-DACを接続することで、192kHz/24bitのハイレゾ音源もワイヤレスで聞くことができる。動作確認済みUSB-DACは後日公開予定。ウェブフィルタイング機能と通信時間帯を制限できるペアレンタルコントロール機能も搭載している。

 有線LANは、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tに対応。サイズは、185×185×41mm(縦×横×厚さ)で、重さは549g。

(山川 晶之)