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Google、「Nexus 6/9」に加え、Android TV搭載の円形STB「Nexus Player」発表
（2014/10/16 10:20）
米Googleは15日、Android OSの最新バージョンとなる「Android 5.0 Lollipop」と、3種類の新しいNexus端末／デバイスを発表した。
このAndroid OSの新バージョンは、これまで「Android L」と呼ばれていたもの。「L」の頭文字が付くコードネームであることは明らかになっていたが、それが「Lollipop」であることが公表されたかたちだ。
新端末は、「Nexus 6」がファブレットに分類されるスマートフォン、「Nexus 9」がタブレット端末、「Nexus Player」がGoogle Playコンテンツ再生機とコンソールゲーム機を兼ね備えたセットトップボックス（STB）で、Apple TVの競合デバイスと位置付けられそうな製品だ。
Nexus 6は米国では10月17日に事前予約を開始し、11月3日に発売。Nexus 9は10月に予約開始、11月に発売予定。これら2機種は日本でも「近日発売」となっているが、Nexus Playerに関しては米国とカナダ限定販売となる。
また、Android 5.0 Lollipopは、今回発表されたNexus 6/9に標準搭載されるほか、既存端末のNexus 5/7/10などに向けても数週間以内にリリースされる予定だ。
Nexus 6
Nexus 6は、5.9インチ／2560×1440ピクセル（493ppi）の有機ELディスプレイ、Qualcomm Snapdragon 805クアッドコアプロセッサ（2.7GHz）、Ardeno 420 GPU、3GBのRAM、32GBまたは64GBのストレージ、200万画素のフロントカメラ、1300万画素の光学補正付き背面カメラを搭載している。製造はMotorola。
本体サイズは82.98×159.26×10.06mm、重量は184g。動画再生時の連続駆動時間は10時間、ターボチャージャー充電器を使用すれば6時間駆動分を15分で充電可能だ。
特に米国内では、AT&T、T-Mobile、Sprint、Verizonの4大携帯キャリアすべてから発売されることも注目される。
Nexus 9
Nexus 9は、縦横比が4：3の8.9インチ／解像度2048×1536ピクセルのIPS液晶ディスプレイ、NVIDIA Tegra K1プロセッサ（2.3GHz）、Kepler DX11 GPUを搭載。HTCが製造する。
本体サイズは153.68×228.25×7.95mm、重量はWi-Fiモデルが425g、LTEモデルが436g。
マグネット脱着式の高感度キーボードがオプションで用意されており、MicrosoftのSurfaceのように装着して利用できるようになった。
Nexus Player
Nexus Playerは、「Android TV」OSを搭載する初のデバイスとなる。Googleはこれまで、リビングルームに進出するため「Google TV」や「Nexus Q」で失敗を重ねてきた過去があり、Nexus Playerは第3弾と言える。Apple TVやAmazon Fireなどと直接競合するデバイスとなり、価格も99ドルと似たような価格帯だ。
1.8GHzのIntel Atomクアッドコアプロセッサ、1GBのRAM、8GBのストレージを内蔵する。Bluetooth接続のリモコンにはマイクが内蔵されており、音声検索などの操作が可能だ。ネットワークインターフェイスはIEEE 802.11ac（2×2のMIMO）の無線LAN、Bluetooth 4.1に対応。本体は120mm×120mm×20mmの円盤形をしており、重さは235g。
さらにゲームパッドが別売で用意されており、これによってNexus Playerをコンソールゲーム機として利用できる。コンテンツプレーヤーよりいささか過剰に見えるプロセッサパワーはこれを意図しているものと考えられる。
現在、Nexus Player発表サイトには28種類のアプリが公開されており、これにはGoogle Play各種サービスだけでなく、映画やドラマなど動画コンテンツで最大手のNetflix、Hulu Plusに加え、YouTube、Pandoraなどが挙げられている。
また、Android端末で再生するコンテンツをテレビ画面で再生できる「Google Cast」にも対応。すでに発売され、人気を博している「Chromecast」と同じ機能であり、Nexus Playerからも利用できることとなった。
Nexus PlayerはASUSが製造し、米国とカナダ限定で10月17日から事前予約を開始、11月3日に発売される予定だ。