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ウェブ地図で古紙の質感を表現、「MapFan API」に“古地図風”デザイン追加

 インクリメントP株式会社は20日、地図API「MapFan API」のデザインバリエーションとして「古地図風マップ」を追加し、ベータ版として公開したと発表した。古地図らしい手描き感や古い紙の質感などを表現したデジタル地図を、ウェブサイトやアプリなどに組み込んで活用できる。

 古地図風マップは、地図の情報自体は最新情報が反映されている現代のものが、地物を表すマークや注記のフォント、地図全体の色合いなどが「細部にわたって古地図の雰囲気を感じていただけるようなデザイン」になっており、「古い時代をテーマとしたゲームやウェブサービスなどの世界観とマッチする」としている。

「古地図風マップ」で表示した浅草周辺
同じ浅草周辺の「標準マップ」デザイン

 MapFan APIは、提供されるJavaScriptライブラリを使うことで利用可能。例えば、企業の自社サイト内でチェーン店の各店舗、不動産物件、イベント会場の検索ページなどの地図表示をMapFan APIで行うといったことが考えられる。表示された地図は、閲覧者が縮小・拡大したり、スクロール操作でき、ウェブサイトのほか、HTMLベースのスマートフォンアプリでも活用できる。

 料金は、実際に地図表示が発生する回数を想定した段階的なプランとなっており、年額48万円(税別)から。地図のデザインバリエーションは、今回公開された古地図風のほか、「標準マップ」「グレーマップ」、有名RPGをイメージした「RPG風マップ」がある。古地図風マップはMapFan APIの標準機能として提供され、追加料金は不要。なお、現在は古地図風マップはベータ版ということで、開発環境におけるテスト利用などが可能。正式版は2015年1月より提供開始予定。

(永沢 茂)