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Amazon.com、コレクターグッズなど値切り交渉できる新機能「Make an Offer」

対象商品では「Make an Offer」の選択肢が表示される

 米Amazon.comは9日、一部コレクターグッズと絵画について、店主と顧客が直接価格交渉できる機能「Make an Offer」を「Amazon.com」に追加したと発表した。対象商品は現時点で約15万点で、商品ページに「Make an Offer」と掲載される。

 Amazon.comはオークションに参入したわずかな期間を除き、創業以来、固定価格販売を行ってきただけに注目される動きだ。

 Make an Offer機能を利用するかどうかは店主に決定権がある。Make an Offerの対象商品を購入しようか迷っている顧客は、自分が希望する価格をフォームに入力し、店主に送信できる。店主はこの希望価格をメールで受け取り、72時間以内に返信する。それ以降は店主と顧客がメールで直接交渉できる。交渉が成立すると、Amazon.comから顧客に通知が届き、その時点で顧客は商品をショッピングカートに入れ、交渉が成立した価格でチェックアウト可能となる。

 Make an Offer機能は従来の固定価格販売ではないが、Amazon.comでは「オークションではない」と明記している。オークションサイトの「eBay」などとは一線を画す意向だ。オークションではないことは、交渉過程がオープンではなく、店主と顧客の個人的な交渉であることからも明らかと言える。

 現在、Make an Offer機能はスポーツ、エンターテインメント、コイン分野のコレクターグッズと絵画ジャンルの約15万点に限られている。発表によると、2015年中には対象商品をさらに数十万点拡大するとしているが、これ以外のジャンルに幅を広げるかどうかについては不明だ。

Make an Offer対象商品ページ

(青木 大我 taiga@scientist.com)