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JIAA、行動ターゲティング広告に業界共通アイコンを表示する認定制度を開始

情報の取り扱いの確認、オプトアウト手続きページなどを案内

 一般社団法人インターネット広告推進協議会(JIAA)は、ユーザーのウェブ閲覧など行動履歴の情報を利用して広告を表示する「行動ターゲティング広告」について、情報の取り扱いの確認やオプトアウト方法などをユーザーに案内するため、広告に業界共通のアイコンを設置する「JIAAインフォメーションアイコンプログラム」の認定を開始した。

JIAAインフォメーションアイコン

 プログラムの趣旨に賛同し、JIAAの「プライバシーポリシー作成のためのガイドライン」および「行動ターゲティング広告ガイドライン」を遵守する事業者が、広告サービスごとに申請・審査を経て認定を受け、指定する業界共通のアイコンの表示を行う。

 ユーザーは、広告内や広告の周辺に表示された「インフォメーションアイコン」をクリックすることで、その広告を表示している事業者・サービスの情報の取り扱いを確認したり、行動ターゲティング広告の表示を停止するオプトアウトを行うページへのアクセスが簡単にできるようになる。

 現在、各事業者の広告サービスで順次認定が行われており、PCとスマートフォン向け広告でインフォメーションアイコンの表示が開始される。

 ヤフー株式会社の「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)」のディスプレイ広告では12月から、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社の「MarketOne」が配信するディスプレイ広告では2015年1月から、それぞれ各社独自のアイコンに替わってJIAAアイコンが表示される。

 また、日本経済新聞社の「日本経済新聞 電子版」、株式会社サイバー・コミュニケーションズの「ADJUST」、アドバタイジングドットコム・ジャパン株式会社(2015年1月よりAOLプラットフォームズ・ジャパン株式会社に社名変更)の「Advertising.com Network」および「AdLearn Open Platform(AOP)」、Kauli株式会社の「Kauli」が、新規にJIAAアイコンの導入を予定している。さらに、新聞社などの媒体社や、アドネットワーク、広告配信プラットフォームなど数社が、認定に向け準備を進めている。

(三柳 英樹)