ニュース

“アーカイブ立国”めざす有志らがシンポジウム、1月26日に日比谷図書文化館で開催

 「アーカイブサミット2015」が1月26日、東京都千代田区立日比谷図書文化館で開催される。その統括シンポジウムとして同日夜に開催される「アーカイブ立国をめざす!」の参加者を募集中だ。参加費は1000円。

 アーカイブサミット2015は、昨年11月にポット出版より発行された書籍「アーカイブ立国宣言 日本の文化資源を活かすために必要なこと」の連動イベントして開催されるもの。当日は、アーカイブのさまざまな側面に焦点を当てた講演会やワークショップなどが10時30分から行われ、その全体をまとめる議論を行う総括シンポジウムが18時30分から20時30分まで行われるスケジュール。各講演会などの参加受付は終了しているが、統括シンポジウムのみの参加は引き続き受付中だ。

 統括シンポジウムの登壇者は、司会が吉見俊哉氏(東京大学教授・副学長)、パネリストがアンドルー・ゴードン氏(ハーヴァード大学教授)、高野明彦氏(国立情報学研究所教授)、福井健策氏(骨董通り法律事務所パートナー弁護士)、森まゆみ氏(作家)。

 アーカイブサミット組織委員会の事務局を努める「文化資源戦略会議」は、日本の文化資源の整備・活用について国家戦略的観点から論議し、政策提言することを目的に2012年に設立された官民横断的組織で、各種文化資源専門家、研究者、行政担当者などの有志で構成。「アーカイブ立国宣言」として、1)国立デジタルアーカイブ・センターの設立、2)デジタルアーカイブを支える人材の育成、3)文化資源デジタルアーカイブのオープンデータ化、4)抜本的な孤児作品対策――という4点を柱とした「デジタルアーカイブ振興政策」の確立を提言している。

アーカイブサミット組織委員会

委員長

  • 長尾真氏(京都府特別顧問)

委員

  • 青柳正規氏(文化庁長官)
  • 石川雅巳氏(千代田区長)
  • 角川歴彦氏(株式会社KADOKAWA会長)
  • 高階秀爾氏(大原美術館館長)
  • 竹宮惠子氏(漫画家・京都精華大学学長)
  • 宮田亮平氏(東京藝術大学学長)

(永沢 茂)