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ジャパン・ライツ・クリアランス、放送分野の音楽著作権管理に参入

「J.BOY」「チェリー」「TECHNOPOLIS」など1200曲からスタート

 音楽著作権管理会社の株式会社ジャパン・ライツ・クリアランス(JRC)は、4月から放送分野における音楽著作権管理に参入すると発表した。

 JRCは、浜田省吾、スピッツ、坂本龍一などの国内アーティストの音楽著作権を管理している会社。これまで録音権(CD/DVDなどへの録音)とインタラクティブ配信(楽曲ダウンロードなど)における音楽著作権管理を行っていたが、「放送事業者による『見逃しサービス』や『放送番組のネットへの同時再送信』などが増加するといった『放送と通信の融合』が進む現状に対応し、最新テクノロジーを活かした新しい時代の著作権管理のルール作りを推進することを目指し、放送分野における著作権管理を開始することにした」という。

株式会社ジャパン・ライツ・クリアランス(JRC)のウェブサイト

 4月の開始時における管理作品は、浜田省吾の「J.BOY」「光と影の季節」、スピッツの「チェリー」「君が思い出になる前に」、坂本龍一の「energy flow」「TECHNOPOLIS」など約1200曲。さらに新曲を中心に管理作品数を増やしていく予定。

 JRCでは「放送分野における著作権管理に関しては、他の管理事業者における裁判が継続するなど、混沌とした状況が続いておりますが、JRCの参入によって著作権管理事業全体の透明度を上げ、より多くの皆様に安心して多くの素晴らしい音楽作品を使用していただける環境作りに邁進してゆきたい」とコメントしている。

(永沢 茂)