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Windows 10のブラウザー、「Spartan」はモダンウェブ向け、「IE」はレガシー向けと役割を明確化

 米Microsoftは24日、Windows 10に搭載する新しいウェブブラウザー「Project Spartan(開発コード)」について、開発者向けのワークショップを開催した。

 Windows 10には、コンシューマー向けの新しいブラウザー「Spartan」と、従来のInternet Explorer(IE)の2つのブラウザーを搭載することが発表されている。

 1月にWindows 10の概要を発表した時点では、SpartanとIEはどちらも新しいレンダリングエンジンを搭載するとともに、互換性を保つために従来のIEのレンダリングエンジンも搭載し、レンダリングエンジンを切り替えられるようにする予定だとしていた。

 今回開催されたワークショップでは、レンダリングエンジンに関する方針を、ユーザーからのフィードバックに基づいて変更すると発表。Spartanは新しいレンダリングエンジンのみを搭載し、IEは従来のレンダリングエンジンのみを搭載する。Spartanはモダンなウェブサイトのサポート、IEはレガシーなウェブサイトのサポートという、役割を分担する形になった。

Spartanはモダンサイト、IEはレガシーのサポートと役割を明確化

 Microsoftでは、Spartanは次世代のウェブのためのブラウザーとして開発しており、新しいウェブとレガシーなウェブを分離することで、よりその目的を達成できると説明。Spartanは他のモダンブラウザーとの高い互換性があり、レガシーエンジンは必要としていないとした。

 一方で、Windows 10上のIE11については、Windows 8.1やWindows 7上のIE11との互換性が求められているとして、Windows 10のIE11は基本的には変更を加えないとした。また、Windows 10ではSpartanがデフォルトのブラウザーとなるが、企業向けにはグループポリシーを通じてIE11をデフォルトブラウザーに設定できるようにするとしている。

(三柳 英樹)