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LINEを育児に活用して情報交換やストレス発散、“LINEママ”の実態を調査
(2015/4/22 17:35)
株式会社NTTアドは、“LINEママ”についてのインターネット調査の結果を発表した。首都圏1都3県または関西圏2府4県に住む、未就学児~中学生までの子供がいる25~39歳の主婦LINEユーザーを対象に実施したもの。
NTTアドでは、LINEを育児に活用している主婦を“LINEママ”と定義。ライフステージに分けて検証しており、「有職で子供が未就学児の主婦」「有職で子供が小中学生の主婦」「専業で子供が未就学児の主婦」「専業で子供が小中学生の主婦」の4つを集計軸としている。
主婦がLINEを利用している時間帯は、有職主婦と専業主婦で傾向が異なった。18時以降に利用している人は、未就学児を持つ有職主婦が64.2%、小中学生を持つ有職主婦が68.5%と多く、有職者は主に夕食後に利用している。専業主婦では時間帯が分散しており、育児や家事のスキマ時間を活用している。また、全体の2割が深夜まで利用しており、NTTアドが実施したグループインタビューによると、「旦那の愚痴がヒートアップしてしまい、LINEママ同士で夜通しチャットが続くことも少なくない」という。
利用しているLINEの機能は、「スタンプ機能」が最多で、全体で94.5%に上る。続いて、「1対1のテキストによる会話」(87.7%)、「複数人でのテキストによる会話」(71.8%)と続く。特に未就学児を持つ有職主婦では1対1での会話のみならず、グループでの会話にも積極的に参加する一方、小中学生を持つ専業主婦はグループでの会話に消極的で、1対1での会話を好む傾向が見られる。また、未就学児を持つ主婦は「画像・動画・音声情報の送信」の利用率がほかと比べて高い傾向にある。
テキストチャットでの話題は、「近況報告(仕事以外)」が全体で70.0%と最も多く、「友人知人との約束や連絡手段」(64.1%)、「家族同士の連絡」(48.6%)、「育児に関する話題」(44.6%)、「配偶者や家族に関する話題」(41.0%)と続く。「育児に関する話題」は未就学児を持つ有職主婦で55.8%、同じく専業主婦で57.6%と多く、LINEが育児ストレス発散の場になっているという。また、未就学児を持つ有職主婦では、育児以外の話題についてもやり取りすると回答した割合が高く、多岐にわたって情報交換が行われている。
LINEのグループチャットのグループ分けで、「配偶者や両親、その他親戚」とやり取りしていると答えた人は、全体では31.0%なのに対し、未就学児を持つ有職主婦では40.0%と高い。NTTアドでは、子供が小さく育児と仕事の両立が大変であり、配偶者や両親と密接に関わっていると分析している。また、「子供を通しての知り合い」とやり取りしている人は、全体では52.5%なのに対し、小中学生を持つ専業主婦では72.7%と突出している。PTAなど学校関連へのコミュニティへの関与度が高いとみている。
LINEに対する意識としては、「LINEは、友人知人と頻繁にコミュニケーションできて楽しい」が最も多く、全体の66.0%。以下、「時間や場所を問わずコミュニケーションができること」(64.5%)、「友人や知人とのつながりを維持するために必要」(59.0%)という回答が続いており、コミュニケーションの楽しさや効率性、必要性を理解しているという。特に未就学児を持つ主婦では、楽しさやストレス発散できるツールとして評価している。一方で、小中学生を持つ主婦では、単なる連絡手段ツールとして認識しており、会話以外の機能をあまり評価していないとしている。