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無料iPadアプリ「Adobe Slate」公開、写真・文章を組み合わせ、スタイリッシュなウェブコンテンツ簡単作成

 Adobe Systemsは、写真やテキストを組み合わせ、スタイリッシュなウェブコンテンツを作成できる無料iPadアプリ「Adobe Slate」を公開した。iOS 8に対応しており、利用には無料のAdobe IDが必要。

「Adobe Slate」で作成されたコンテンツサンプル

 デジタル画像、ページレイアウト、タイポグラフィ、ウェブデザインといったクリエイティブ分野のソフトウェア開発を通して蓄積したAdobeの知見を、一般ユーザーに提供する製品としている。プロがデザインした雑誌ページのようなレイアウトやフォント、色合い、パララックスエフェクトに似た写真・文字のモーションを取り入れたウェブコンテンツを、タップで選択していくだけで作成できる。

 Adobe Slateで作成したコンテンツは、専用のURLが付与されてウェブ上に公開されるため、スマートフォン/タブレット、PCブラウザーからアクセスできるほか、メールやSNSで共有したり、ウェブサイトに埋め込むことができる。レスポンシブデザインを採用しており、デバイスのスクリーンサイズに自動的に合わせて表示される。

 Adobe Slateは、アニメーション作成アプリ「Adobe Voice」をベースに開発されており、Voiceと同様、ストーリーのテイストを決める「テーマ」を複数用意。表現したいコンテンツに合わせて見せ方を変えられる。写真をストーリーの中心として目立たせたり、画像の上にキャプションを重ねて、写真とストーリーが組み合わされているように表現できるオプションも用意されている。

 別のウェブサイトや関連情報にリンクできる「Call-to-Actionボタン」も用意。コンテンツを閲覧したユーザーの行動を促すボタンを設置できる。なお、アプリのUIは日本語には対応していないが、日本語の入力は可能だ。

レポートやニュースレター、旅行記などの使用を想定しており、文章と写真が組み合わさったコンテンツを作成できる。スライドに応じて写真・文字がモーションする。コンテンツの体裁もスッキリしていて、おしゃれな雑誌を見ているかのようだ
アプリ自体は日本語化されていないが、日本語での入力は可能
コンテンツ作成に使用する写真は、iPadに保存されているもののほか、Creative Cloud、Dropboxから参照することも可能
コンテンツ全体のテイストをワンタップで変更可能。複数の種類から選ぶことができる
コンテンツが完成するとウェブ上にアップロードを開始する。完了するとウェブサイトのURLが表示され、ブラウザーからアクセスするとコンテンツが表示される

(山川 晶之)