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紙へのアナログ筆記とUSBデジタル入力を同時に、デジタルバインダーをワコムが試作

 株式会社ワコムは、1本のスタイラスで普通の紙への記入とデジタル入力を同時に行える、デジタルバインダー型入力装置を試作したと発表した。同試作機は、5月20〜22日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「教育ITソリューションエキスポ(EDIX)」にて展示する。

ワコムが試作したデジタルバインダー型入力装置。試作機の段階では、提供するSDKはWindowsを想定しているが、ユーザーからの要望があればその他のOS向けSDKの提供も検討するとしている

 試作機では、B5サイズの普通紙が利用できる。PCやタブレット端末とUSBで接続し、電源不要のペン付き専用スタイラスによって、紙面に文字やスケッチを書くと同時に、PCやタブレットにも記録される。専用スタイラスはワコム独自の電磁誘導方式(EMR)を採用しており、筆圧検知に対応している。なお、金属線や粉が含まれる紙は、EMRの性質上利用できないとしている。

 ワコムでは、デジタルバインダーの利用例として教育分野を挙げている。漢字書き取りテストで利用した場合、生徒が答案用紙にバインダーを敷いて書き込むと、紙への直接記入とともに、文字認識ソフトとの連携により取り込んだ手書き文字を自動採点可能だという。

 採点データは、再入力などの手間なく成績データベースや通知表の作成に利用できるとしている。書き込んだ答案用紙は生徒が持ち帰ることができ、答案用紙をコピーやスキャンする手間が省ける。EDIXのワコムブースでは、上記のデモを行う。

 なお、商品化は現在のところ未定だが、教育の現場において「紙に書く」行為が改めて注目されていることから、デジタル化による利便性を高めつつ、紙にも書き込める要望に応えたものだとしている。また、バッテリー駆動や無線接続も技術的には可能で、商品化する場合は必要に応じて対応するとしている。

(山川 晶之)