国内のネット利用者数、この冬にはスマホがPC超える可能性も

　ニールセン株式会社は26日、国内のインターネット利用動向に関する調査結果を発表した。同社のスマートフォン視聴率情報「Nielsen Mobile NetView」とPC版インターネット視聴率情報「Nielsen NetView」に基づいている。

　PCからのインターネット利用者は4月時点で5100万人で、昨年7月以降ほぼ横ばい。一方、スマートフォンからのインターネット利用者は4月時点で4832万人と、前年同月比で19％の増加となった。ただし、2013年同月から2014年同月までの増加率（41％）と比較すると伸びが鈍化している。

インターネット利用者数（25カ月推移）

　PCからのインターネット利用時間は1日あたり54分で、前年同月比で3分（5％）の増加。スマートフォンからのインターネット利用時間は1時間48分で、前年同月比で8分（7％）の増加となった。スマートフォンからのインターネット利用を性別・年代別に分けると、29歳以下の女性が1日あたり2時間24分と最長。次いで、30代の女性が1時間52分と、男性よりも女性の方がインターネット利用時間が長くなる傾向にある。

1日あたりのインターネット利用時間

スマートフォンからの1日あたりのインターネット利用時間

　ニールセンでは、スマートフォンからのインターネット利用者は前月比1％のペースで増加しており、このままのペースで続いていけば、今年夏ごろには5000万人を超える規模に成長すると予測。PCからのインターネット利用率が横ばいである状況から、さらに冬ごろにはスマートフォンからのインターネット利用者数がPCからの利用者数を超える可能性があるとしている。