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DeNAが無料カーナビアプリ、VICSやオービス通知機能、スマホのカメラを使ったドライブレコーダーやARナビも

 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)の子会社である株式会社DeNAロケーションズは28日、同社が取り組む自動車関連の一事業として、無料カーナビアプリ「ナビロー」を提供開始した。iOS 7.0以上、Android 4.0.3以上に対応する。Android版は同日よりダウンロード可能だが、iOS版は近日中に公開。

(左から)DeNAロケーションズ代表取締役社長の津島越朗氏、DeNA執行役員新規事業推進室長の中島宏氏

 「『カーナビ同等以上』をスマホで、無料で。」を掲げたナビアプリ。無料でVICSに対応し、交通状況に応じた最適な頻度(5〜15分に1回)で最速ルートを探索できる。昭文社の地図を採用し、3D表示によるルート案内に対応。また、詳細な音声案内も可能で、音声データは着せ替え可能。関西弁や沖縄弁といった方言など地域に合わせた音声データや、タレントや声優の案内ボイスを提供予定。

 アプリのデータ通信量は、独自技術「ビーラインテクノロジー」により、他社のカーナビアプリと比較してデータ量を10分の1に抑えているという。これにより、パケット使用量やサーバーの負荷を減らすことができ、ルート探索の更新頻度を上げることが可能となった。なお、VICSの利用には、SNS(Twitter/Facebook)のログインを求められるが、ログインなしでVICSを利用することも可能。

 安全機能として、オービス設置場所や取締エリア情報を自動的に音声でアナウンスする。スマートフォンのカメラを使用した機能も搭載しており、運転中の映像や音声を記録する「ドライブレコーダー」機能や、スマートフォンのカメラから取得した映像にルート表示を重ねる「ARモード」を搭載している。また、アプリ利用時にスマートフォンから得られた走行情報などを蓄積し、今後プローブ情報として提供する予定だという。

 カーナビ以外にも、徒歩でのルートを案内する「歩行者ナビ」や電車の乗換案内機能を搭載。車を降りた後のナビゲーションもサポートする。また、ホーム画面にはハニカムデザインのUIを採用。現在地を中心に、一度訪れたことのある目的地などを距離と方角で自動表示する。また、ソーシャル要素も持っており、「ラーメン通が選ぶ環八ラーメン8選」や「夏の横浜鉄板焼きドライブコース」などといった、ドライブコースをシェアしたりダウンロードできる。

地図はクラウドベースで、自動更新で新しい地図で走行できるという
地図は昭文社から提供、3D表示にも対応する
パケット量は他社ナビアプリの10分の1に抑えているという
「ARモード」は、実際の車線上にルート案内を表示する
アプリのホーム画面にはハニカムUIを採用している
車以外にも歩行者ナビや乗換案内機能を搭載する

車に限らず位置情報サービスとして展開

 ナビローは、DeNAと韓国LOC&ALLによるジョイントベンチャーで実現。LOC&ALLが提供するカーナビサービス「KIMGISA」の技術提供を受けて開発している。DeNAロケーションズ代表取締役社長の津島越朗氏は、今回はカーナビとして車をターゲットにしているが、自動車というドメインにとどまらず、位置情報サービスとして提供していく予定だという。今回、ナビロー内にも歩行者ナビや乗換案内が内蔵されており、移動全体をサポートする。

 目標ダウンロード数は1年で500万ダウンロード。ユーザー数が増えることで提供できるサービスもあるため、DeNAが展開しているサービスでの告知、あらゆる手段のプロモーションを通して、まずはユーザー獲得に専念する。なお、ユーザーが増えるとVICSの使用料なども嵩んでくるが、ユーザー獲得のための先行投資と捉えているという。

(山川 晶之)