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ピッ、ピッ、ピッ、ポーン、ポーン……7月1日の「うるう秒」、ひかり電話では時報の「ポーン」2回

 東日本電信電話会社と西日本電信電話会社は、時報サービス「117」において、7月1日に「うるう秒」の調整を行うと発表した。これは、同日の午前8時59分59秒と9時00分00秒の間に、うるう秒として「8時59分60秒」という特別な1秒が挿入されることに伴うもの。

 うるう秒は、地球の運行(自転・公転)を観測した結果に基づく時系「天文時」と、原子時計に基づく時系「原子時」とのずれを0.9秒以内に収めるために、1972年以降、数年に一度のペースで実施されている。協定世界時(UTC)の6月30日または12月31日の最後の1分間において、1秒を追加または削除することで調整する仕組みだ。今回、26回目の実施となるうるう秒として、UTCの6月30日に「23時59分60秒」が追加されるため、9時間の時差がある日本では、7月1日の8時59分60秒となる。

 117の時報サービスでは、加入電話およびINSネット(電話サービス)から同番号に発信した場合と、ひかり電話(電話サービス)から発信した場合では、対応方法が異なる。

 加入電話およびINSネットの場合は、「ピッ、ピッ、ピッ、ポーン」のうち、予報音の「ピッ」が鳴り始めるタイミングを1秒遅らせる。通常は毎分57秒から「ピッ」を開始し、58秒、59秒と計3回鳴らした後、00秒ちょうどの時報音「ポーン」だが、7月1日8時59分においては、「ピッ」を58秒から開始。うるう秒である60秒まで3回「ピッ」を鳴らした後、9時00分00秒で「ポーン」に行く。

 一方、ひかり電話では、「ピッ」は8時59分57秒、58秒、59秒で通常と同じ。その代わり、「ポーン」がうるう秒である8時59分60秒と、本来の時報音の9時00分00秒とで、2秒連続で鳴るかたちとなる。すなわち、7月1日は8時59分から9時00分にかけて「……チッ、チッ、チッ、チッ、ピッ、ピッ、ピッ、ポーン、ポーン、チッ、チッ、チッ……」と聞こえる。

加入電話およびINSネット(電話サービス)と、ひかり電話(電話サービス)の時報サービス「117」における「うるう秒」時の音声(NTT東西の発表資料より)

(永沢 茂)