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マネーフォワード、クラウド型マイナンバー管理サービスを正式提供開始

 株式会社マネーフォワードは9月30日、クラウド型マイナンバー管理サービス「MFクラウドマイナンバー」の正式版を提供開始した。中小企業や個人事業主において、マイナンバーの収集・管理・廃棄をクラウド上で完結できるという。

 従業員やその扶養家族のマイナンバー収集の際は、スマートフォンやPCから入力してもらうことができ、免許証などの本人確認書類もスマートフォンで撮影する仕組みのため、ペーパーレスで完結するという。人事担当者などがCSVファイルで全従業員のデータを一括登録することもできる。また、ワンタイムパスワード形式で、取引先や株主のマイナンバー収集も行えるとしている。

 収集したデータは暗号化してクラウドに保管。ログイン管理に二段階認証を導入したほか、ログイン履歴やマイナンバー出力履歴が記録される仕組みとなっている。

 退職者や扶養から外れた家族などのマイナンバーについては法定保存義務期間が経過した後に速やかに廃棄する必要があるが、MFクラウドマイナンバーではシステムが廃棄時期を管理してアラートで知らせるため、担当者が期間を気にする必要がないとしている。

 さらに今後は、同社が提供するクラウド型給与計算サービス「MFクラウド給与」との連携機能も追加予定。源泉徴収票や給与支払報告書などへのマイナンバー印字も人手を介さずに行えるようにしていく。

 MFクラウドマイナンバーの利用料金(税別)は、従業員・従業員以外をそれぞれ10名まで(合計20名まで)登録可能な「Max 10プラン」が月額980円、従業員・従業員以外をそれぞれ30名まで(合計60名まで)登録可能な「Max 30プラン」が月額2940円など。

 また、10月2日より、MFクラウドマイナンバーのパッケージ版もソースネクスト株式会社から販売される。Max 10プラン1年分の利用権が含まれており、価格は9800円(税別)。

(永沢 茂)