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Compute Stickを使った新しいテレビの楽しみ方「TVときどきPC」を提案、今週末に蔦屋家電で体験会

 インテル株式会社は、スティック型PC「Compute Stick」の体験会を東京・二子玉川の「蔦屋家電」にて開催する。期間は26日~28日の3日間。初日は13時~20時まで、2日目と最終日は11時~20時まで。

 Compute Stickは、テレビや液晶ディスプレイのHDMI端子に挿すことでPCとして使用できるスティック型PC。体験会では、リビングでテレビ番組以外のコンテンツを楽しめる「TVときどきPC」をコンセプトとして掲げ、新しいライフスタイルを提案する。開催期間中は、GYAO!、PowerPoint、Googleフォトを使ったタッチ&トライコーナーを設置し、ユーザー自身でCompute Stickをテレビに挿すところから実際にコンテンツを使用するところまで体験できる。

 インテル執行役員マーケティング本部本部長の山本専氏は、Compute StickはリビングルームのテレビをPCとして利用できるだけでなく、出張先のホテルのテレビで仕事ができる“持ち運べるデスクトップPC”でもあると定義した。また、TVときどきPCというコンセプトをもって、さまざまなパートナー企業と協業していくと述べた。

 このほか、デバイスの画面サイズにも言及。「PC、タブレットで調べものをすると画面は自分だけのものになり、複数人で調べものをするときは画面を渡しあいながら共有することになっていた。個人的な経験からいうと、Compute Stickをリビングのテレビで使うようになってから、日常のシーンにおいて、テレビの画面から情報を共有する機会が出てきて便利になった。使い方はユーザーによっていろいろ広がっていくものと考えており、まずは最初に使用してもらってから多様な使い方を広めてもらいたい」と語った。また、今までPCの販売フロアにしか置くことができなかったCompute Stickを新しいユーザーに体験してもらいたいとも述べた。

Atomプロセッサを搭載した“持ち運べる”Windows PC
遊びや作業にも利用できることをアピール

 Compute Stickのパートナー企業の1社である株式会社GYAOのGYAO!サービスマネージャーである間宮直樹氏は、従来のGYAO!が提供するコンテンツは、デスクトップPC、ノートPC、スマートフォンなどパーソナルユースに限られていたと振り返った。自社提供サービスの可能性について、「Compute Stickによって、ソファーでゆったり座って見るシチュエーションができると思う。GYAO!のサービスは、映画やライブ映像など2時間を超える動画の配信をしており、それらの映像を見るにあたり、家族や友人で楽しんでもらう利用シチュエーションが増えることを期待している」と述べた。

動画配信はスマートフォン、タブレット、テレビやCompute Stickなどマルチデバイスに対応
映画、ドラマ、アニメなど約6万本のコンテンツをテレビ画面で楽しめる

 日本マイクロソフト株式会社業務執行役員アプリケーション&サービスマーケティング本部長の越川慎司氏は、PowerPointとCompute Stickを使ったワークスタイル/ライフスタイルについて語った。仕事の面では、PowerPointでプレゼンテーションを作り、客先に持っていくとその場がプレゼンテーション会場になることを特徴として挙げ、ライフスタイルの面では、マイクロソフトが提供するPowerPointのテンプレートで電子アルバムや年賀状が簡単に作れることをアピール。「例えば、テンプレートに画像を載せるだけで子供の生い立ちなどをまとめた電子アルバムを簡単な操作で作ることができる。また、年賀状は従来小さい画面の中で1人で作成する世界だったが、Compute Stickなら家族と一緒に作れる。大画面で家族、親戚、友人と見ることが1つの大きな使い方になると思う」と述べ、ユーザーの利用シーンに応じた使い方を提案した。また、HDMI接続可能なスマートフォンや従来のスティック型端末との違いとして、テレビ画面に合わせたアプリケーションのレイアウトや解像度、本体の処理能力の高さを挙げ、シームレスにビジネスユースやホームユースにも耐えられると述べた。

「Officeスタイル」と検索するとカテゴリーごとにテンプレートが表示される。
画像を貼り付けるだけで、電子アルバムが簡単にできる
蔦屋家電で行われた記者会見には、パートナー企業2社も参加
体験コーナーではGYAO!、Googleフォト、PowerPointを操作可能
各サービスのデモ以外に、ブラウジングなども試すことができた
蔦屋家電ではCompute Stickを購入することも可能だ

(磯谷 智仁)