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LINEからのモバイルサイト閲覧も爆速に、米Googleが「AMP」プロジェクトの進捗報告
(2015/12/11 15:29)
米Googleは、モバイル向けウェブサイトの表示速度を改善する「AMP(Accelerated Mobile Pages)」プロジェクトの進捗を報告した。
AMPは、モバイル端末でのウェブサイトの表示速度の大幅な高速化を狙ったオープンソースアーキテクチャー。モバイル向けにカスタムされたフレームワーク「AMP HTML」や、AMP HTMLの高速レンダリングを実現する「AMP JS」、AMP HTMLを提供する「AMP CDN」で構成されている。
Googleでは、2016年2月後半からGoogle検索でAMPページへの誘導を行うほか、TwitterでもパブリッシャーのAMPコンテンツへのリンクを2016年の早い時期に開始する。また、新たにパートナーとなった、LINEやViber、Tangoなどのメッセージアプリも、AMPコンテンツにリンクするようになる。
iOS/AndroidアプリでAMPページヘのリンクをテストしているPinterestでは、従来のモバイルウェブサイトと比較して、サイトのデータ量が8分の1に削減されたほか、記事のロード時間が4倍に高速化されたという。
2016年の初めには、WordPressでAMPのウェブページが作成可能になるほか、米comScore、米Chartbeat、米Parse.ly、Google Analyticsなどのアナリティクスツールも、2016年2月以降AMPに対応する。Googleでは、アドバタイジング、アナリティクス、サブスクリプション、コンテンツフォーマットの4分野でAMPプロジェクトを強力に推し進めている。
また、LINE、日刊スポーツ、シネマトゥデイ、イードがAMPに新たに参加するほか、米国のFOX News、インドのNetwork18、NDTV、DNA India、韓国のChosun、Joongang、Maekyung、Yonhap、YTNなど、国内外のメディアが2016年以降AMPに対応する。米LinkedInもAMPをサポートするという。
数週間後には、テクノロジー系の新しいパートナーや、プラットフォーム、パブリッシャー、AMPをサポートするプラットフォームで提供する具体的なプランなどを紹介するとしている。