大日本印刷、大正3年の「活版見本帖」をLINEスタンプ化

　大日本印刷株式会社（DNP）は、LINEスタンプ「レトロな活版印刷　秀英体見本帳」を12月16日に発売したと発表した。明治期に活版印刷で使用していたイラストと、DNPのオリジナル書体である「秀英体」の最新デジタルフォントを組み合わせたスタンプで、全40種類。価格は120円（税込）。

　イラストは、DNPの前身である秀英舎が発行した大正3年版の「活版見本帖 Type Specimens」からピックアップしたもの。同書には、秀英体のほか、さまざまな欧文書体、飾り罫、地紋、イラストなど、当時の印刷物で使用していたデザイン素材が400ページ以上にわたって多数収録されており、「DNPが誇る収録数最大規模の総合見本帳であり、日本の活字・印刷史においても貴重な1冊」だという。

　今回、同書の中から、秀英舎が明治期より使用していたイラストをピックアップし、「今月は厳しいわ」「聞こえません」「詰んだ…」「激おこ。」「赦すまじ」「逃げろっ!!」「見てるよ、ずっと。」などのメッセージを添えてLINEスタンプ化した。

　DNPでは「レトロでユニークなイラストとともに秀英体の認知向上を図る」としている。