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ウェブ開発者のためのモーター「Webmo」発売、Wi-Fi経由でJavaScriptによる制御が可能

 シードルインタラクションデザイン株式会社は、ウェブエンジニアとウェブデザイナーのためのモーター「Webmo(ウェブモ)」を5月28日に発売すると発表した。価格は2万9800円(税込)。

 1回転2万5600ステップの分解能の静音ステッピングモーター、極小コンピューター「Intel Edison」、モータードライバー、2.4/5GHz帯のWi-Fiモジュールなどを、3Dプリンターで製作した48×48×62mm(幅×奥行×高さ)のカラフルなケースに内蔵した。WebAPI経由で制御でき、JavaScript、Processing、OSCに対応する。電子工作の知識不要でウェブコンポーネント感覚で制御できるため、「回転させるだけなら、3行のコードを書くだけ」だとし、モーター機能を利用したIoT開発の大幅な開発工程の短縮を実現するとしている。今後はUnityなどにも対応していくという。

 エンコーダーも内蔵しており、シャフトを回転させた際の角度の取得も可能。シャフト長は22mm。本体の重さは300g。Edison通信用のmicroUSBポートも備える。電源は付属の12Vアダプターを使用。モーターホーン、カメラマウントアダプター、スマートフォンアダプターも付属する。そのほか、3Dプリンターで出力可能なパーツのモデルデータも提供していく予定だ。

 シードルインタラクションデザインは、明治大学・慶應義塾大学・東京大学の教員・研究員・学生による大学発ベンチャーだという。同社代表取締役でもある明治大学・渡邊恵太氏の研究室による作品が、NTTインターコミュニケーションセンター(ICC、東京都新宿区西新宿・東京オペラシティタワー内)で5月28日より展示されるのに合わせ、ICCのミュージアムショップでWebmoの展示と先行販売を開始。順次、「スイッチサイエンス」などの電子工作モジュール通信販売サイトでも販売する予定。

(永沢 茂)