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ファーストサーバ、クラウド型レンタルサーバーの標準ディスク容量を10倍の1TBに

365日対応の電話サポートを開始、月額890円から利用できる期間限定プランも

 ファーストサーバ株式会社は25日、クラウド型レンタルサーバー「Zenlogicホスティング」を強化すると発表した。標準ディスク容量を1TBに増量するほか、テクニカルサポートも充実させる。

 「Zenlogic ホスティング」は、ユーザーごとの仮想専用環境でWebやメールを利用できるホスティングサービス。OpenStackをベースに開発されたYahoo! JAPANのIaaS基盤をインフラとして利用しており、レンタルサーバーの手軽さ、使いやすさ、価格を受け継ぎつつ、より安定した環境で利用できるようにしている。

 2015年2月のサービス開始後、継続して機能を強化してきたが、無料のSSL証明書(Let's Encrypt)対応やSNI対応にあわせ、1つのサーバー契約で複数Webサイトを管理する要望が高まったことなどから、標準のディスク容量を1TB(従来は100GB)へと引き上げた。価格については従来と変更はなく、12カ月契約時で月額2970円(税別)から。

 一方でユーザーサポートについても、随時拡充を図るとのメッセージをサービス開始時から打ち出しており、乗り換えユーザーに向けて対面サポートを提供する「Zenlogic Cafe」の開設などを行ってきた。今回はさらに、サーバー運用経験が豊富な専門チームによる365日対応の電話窓口を新設している。

 この窓口では、顧客の持つ課題をヒアリングし、Webサイトやサーバーの利用状況に応じて、サーバー環境の個別チューニングなどの技術支援を標準サービスメニューとして提供するとのこと。ファーストサーバでは、土日・祝日でも、Webサイトの公開・更新や急なアクセス集中で困ったときに相談を受け付けられるとアピールしている。

 また今回、11月末までの期間限定で申し込めるエントリープラン「プランS」も発表された。12カ月契約の場合は月額890円(税別)から利用でき、期間中に申し込みしたサーバーは、特別価格のままで継続利用可能という。リソースは1vCPU/1GBメモリ、ディスク容量は300GBで、通常のプランとは異なり、サポートも一部制限される。

 なお上位プランへの変更を希望する場合は、管理画面から申し込み後、サーバーの引越し作業をすることなく、約15分でプラン変更が可能だ。

(石井 一志)