米Twitterが大規模資金調達を発表


 米Twitterは25日、大規模な資金調達を実施したことを発表した。同社創業者であるEvan Williams氏が公式ブログで発表した。ただし、金額については明らかにしていない。

 Twitterの資金調達に関しては、25日に大手経済紙のWall Street JournalとテクノロジーブログのTechCrunchが報じ、その金額を「約1億ドル」としていた。それによりTwitterの企業評価額は10億ドル(約1000億円)となることから、ブログ界で大きな話題となっている。

 Twitterは資金調達額を明らかにしていないが、「大規模な資金調達ラウンドを終了した」とコメントしている。また、資金調達に参加した企業として、Insight Venture Partners、T. Rowe Price、Institutional Venture Partners、Spark Capital、Benchmark Capital、Morgan Stanleyの名前を挙げている。

 この資金調達については議論も沸き起こっている。Twitterは人気のあるサービスであることは間違いないが、利益を上げておらず、ビジネスモデルすら確立していない。それで多くの人がこの評価額に疑問を持つことになった。

 例えば、シンプルなWebサービスを多数開発し、Ruby On Railsでも有名な米37signals社は、これに関連して“偽プレスリリース”を発表。その中で、「同社の株式0.000000001%を1ドルで投資家グループが購入したことによって、同社が1億ドル企業になった」と“発表”し、企業評価のいい加減さを皮肉っている。

 科学的に正確な企業評価を行うことは、実質的には不可能だろう。実際TwitterのEvan Williams氏も、「Twitterの旅はまだ始まったばかりで、我々はできる限り最良の製品、テクノロジー、会社を作り上げることに注力していきたい」とコメントするにとどめている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/9/28 11:42