ドラクエなど、DSソフトの「Share」無断アップロードで初の逮捕者

容疑者宅からはマジコンも押収


男性2人の自宅から押収されたPCやニンテンドーDS、マジコン「R4」など(写真提供:千葉県警)

 千葉県警生活経済課サイバー犯罪対策室と千葉北署は、ファイル共有ソフト「Share」を通じて、ニンテンドーDS用ゲームソフトを無許諾でアップロードしていた男性2人を、著作権法違反(公衆送信権侵害)の疑いで逮捕した。コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)が30日に発表した。ACCSによると、ニンテンドーDS用ゲームソフトをファイル共有ソフトでアップロードしていたユーザーが逮捕されたのは、今回が初めてだという。

 9月28日に逮捕された愛知県豊明市の会社員の男性(30歳)は、7月14日ごろから17日までの間、「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」「トモダチコレクション」「裁判員推理ゲーム 有罪×無罪」など、3社・16タイトルをアップロードしていた疑い。すでに9月29日に送検された。

 9月30日に逮捕された神奈川県茅ヶ崎市のアルバイトの男性(23歳)は、7月14日ごろから15日までの間、「逆転検事」「モンスター☆レーサー」「東北大学未来科学技術共同研究センター 川島隆太教授監修 もっと脳を鍛える 大人のDSトレーニング」「ドラゴンボール改 サイヤ人来襲」など、5社・227タイトルをアップロードしていた疑い。

 8月下旬に行われた家宅捜索では、男性2人の自宅から、ニンテンドーDSやPCとともに、「R4」などのマジコンも押収された。

 ACCSが実施したクローリング調査では、豊明市の男性がアップロードしたニンテンドーDS用ゲームソフトが、8月23日の時点で、「Share」ネットワーク上に508本流通していたことが確認されているという。一方、同じく8月23日の時点で、茅ヶ崎市のアルバイトの男性がアップロードしたものが、2692本流通していたことが確認されているという。


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(永沢 茂)

2009/9/30 14:20