3G通話可能な「Skype for iPhone」公開間近、Appleが利用規約変更


iPhone/iPod touch版「Skype」の起動画面

 Skypeは3日、3G回線を利用して通話できる「Skype for iPhone」の公開が間近であることを公式ブログで発表した。

 現在公開されている「Skype for iPhone」は、通話がWi-Fi経由に限られていた。3G対応は、技術的にはこれまでも可能だったが、米Appleが利用規約で禁止していたためできなかった。

 今回Appleが「iPad」発表に伴い、ソフトウェア開発キットの新バージョン(SDK 3.2)の利用規約を変更。これによってWi-Fiと3G回線の両方で、Skype同士の通話やSkypeOut通話ができるアプリケーションを開発できるようになったとしている。

 Skypeはこの機をとらえ、3G回線経由で音声通話可能な「Skype for iPhone」を近日中に公開するとしている。

 新「Skype for iPhone」では、品質の良い音声通話ができるように「SILK」コーデックを搭載し、利用可能な帯域幅の中で最大限の高音質を実現するとしている。また、通話時に青・黄・赤のように通話可能音声品質を表示するという。

 公開時には、Twitterの「@skypemobile」やSkypeの公式ブログにて発表を行うとしている。

 Appleの利用規約変更は、3G回線のインターネット電話への開放と見なすことができ、携帯電話事業者にも大きな影響を与える可能性がある。


関連情報


(青木 大我 taiga@scientist.com)

2010/2/4 11:50